「『戦争論』クラウゼヴィッツ語録」
若い頃、上中下とメッチャ長いし、中身は難解この上なく、当然、途中で投げ出した、有名なクラウゼヴィッツの「戦争論」。
この手の本はいっぱい出てると思うけど、中から(著者が)重要と思われる部分を抽出して、わかりやすく解説したもの。
クラウゼヴィッツは、19世紀のドイツ(以前、プロイセン王国)の人物だが、ナポレオン軍との戦いに従軍した体験から、この「戦争論」が書かれた。決して最前線で戦った訳ではなく、軍人としては不遇で籠ってることが多くて、1831年に、コレラに罹って51歳で急逝している。
「やたら難しい専門用語は無内容で、自己満足の道具だ」と書いてる割には、難しい哲学のような言葉をいっぱい使ってるのはどうした訳だ?
まあ、中身は、「戦争とは〜なもので、有利に導き、勝利するためには〜のことをすべき」といったもので、いわば“軍人訓”みたいなものだな。ナポレオン軍に勝つために書かれたものだからね。
「名声と栄誉を求める感情は、戦争に魂を吹き込む生命の息吹だ」
「精神的要素を無視しては、戦争学は成り立たない」
「精神力の影響を考慮しない理論は、臆病で偏狭なものになる」
「精神的な要素の中では、軍隊の民族精神が重要だ」
「軍事行動に伴う危険に対し、最も重要な精神は勇気である」
…などと、精神的なものを重要視してるのは意外だ。
この時代に、すでに「ロシアという国は、内部崩壊か内部抗争でしか屈服することはない」と書いてるゾ!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。