「イタリア紀行 中巻」
去年、上巻を読んだが、詳しくは忘れちまったけど、イタリアのナポリとシチリアを訪れた時の記録というか日記の中巻。
ゲーテは、ホントにイタリアが好きなのねぇ。
真面目でお堅いドイツ人のゲーテにとって、陽気で明るい、南方の楽園のイタリアの人々は、とても魅力的に映ったようだ。
カリオストロ家の人々やパラゴニア庭園、ヴェスヴィオ火山なども出て来る。描写がゲーテらしく文学的で感心する。
シチリアに渡る船では激しい船酔いに襲われて苦しむ様子も描かれている。
もう終わりのような書き方だが、まだ下巻があったのか。まだゲットしてないけど。
こういう紀行文は当然、見たものをそのまま書くよりも、筆者がどのように思って感じたのかを書くことが魅力であるのは言うまでもない。
「この地には全世界が結びついている。私はこのローマに足を踏み入れたときから、第二の誕生が、真の再生がはじまるのだ」
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。