【古典洋画】「皇帝の鶯」

チェコの人形作家、イジー・トルンカ(Jiří Trnka)の、1948年の古典作品「皇帝の鶯(ウグイス)(Cisaruv slavik)」。Amazonプライムにて。

字幕が付いてないけど、映像とBGMで雰囲気は伝わる。

トルンカの作品は前に何か観たと思うけど、ヤン・シュヴァンクマイエルのように前衛的というわけぢゃなく、正統な人形劇映画である。

屋敷に住む病気の少年が夢を見るという流れで話は進む。

ナレーションが、フランケンシュタインのボリス・カーロフってホントかいな。

原作はアンデルセンの童話「ナイチンゲール」。

戦後間もない頃のチェコに、こんな、人形や映像、美術等、高度な技術を駆使した人形作家が存在したとは驚きだ。←失礼!

中国の王様が、美しい鳴き声に惹かれて、ウグイス(ナイチンゲール)を愛でるが、日本の天皇に、宝石でできたウグイスのオルゴールをプレゼントされると、ソッチの方が好きなってしまう(天皇、余計な事を 笑)。フラれたウグイスは何処かへ行っちゃうけど、王様はウグイスがいなくなったことを知って病気になって伏すことに。すると、どこからともなくウグイスが戻って来て美しい声で鳴くと、たちまち王様の病気は治る、というファンタジーな話だ。

小さな世界の小さな物語を、独り小さな部屋で楽しむのも悪くはない。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。

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