片麻痺の第二級身体障害者
例えば、俺は10年前に脳出血を起こして倒れ、右半身片麻痺の二級障害者となったわけだが、「ああ、もっといろいろ自制してれば良かった。後悔してももう遅い。絶望だ。俺はなんて不幸なんだ」と落ち込むか、「片麻痺で済んで良かった。脳出血で死ぬ人もいるわけだし。俺はラッキーだった」と思うかで大きく違うと思う。
俺は運命やスピ系、宗教など、全く信じないし、必要もないけど、本来、くそノーテンキでバカだから、その時々で泣くことはあっても、消えたい、死にたいと思うほど、落ち込むことはなかった。失ったものは大きいし、周りに迷惑はかけたけど。
ノートを取りつつ、10年間、リハビリを続けて来れたのも、チクショー、この身体でなんとかやってやる、このままじゃ死なんぞ、という負けん気の闘志を、わずかながらも持ってるからだろう。もしくは、早くに片麻痺という身体を自分なりに受け入れたからだろうと思う。
多分、麻痺が完全回復することはないだろうから、この麻痺ある身体を上手く使って、自分の“個性”に昇華できないものかと考える。
わからない将来なぞ、考えてられない。まさに今をどれだけ自分なりに満足して生きるかだ。そういう意味でも、やっぱりノーテンキとバカは強い。まあ、なんとかなるだろう、ならなきゃ死ぬ時だ。
で、様々な本や映画等表現に触れることは、脳をフルに使って、いろいろと思考する、哲学する材料をくれる。脳出血で運動分野の一部が壊死してしまったから、残りの使える分野の稼働率も以前より高くしたいと思う。こっちは時間と状況が許す限り、貪欲に追い求めたいと思ってる。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。