「不屈にいきるための名作文学講義」
書物にはそれぞれ人格(のようなもの)があるものだ。もちろんソレは著者が作ったものだけど、読み継がれていく間に、多数の人格を纏うことも少なくない。
単なる一つの情報であっても、著者の思考や感情・感覚のみならず、人生そのものを代弁している場合もある。だからこそ人格を纏うわけで、本を読むことで著者に共感して深い仲にもなれるのだ。
だから、本を読むことは、自分以外の誰かを生きることでもある。誰もが持つ想像という魔法を使って。←カッケー
漱石ちゃんが書いた時代への違和感、海賊を奨励した「宝島」、恋を激しくする“違い”を書いたスタンダール、自由過ぎると平等が損なわれると書いたルソー、私小説を極めた藤村、自らが宗教だった賢治、正真正銘のヘンタイ大谷崎、愛国心のピノッキオ…どれも面白かったです。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。