「ジブリアニメで哲学する」
ジブリの、特に宮崎駿監督の作品は、確かに、いろんな解釈ができたり、都市伝説を生むようなものばかりだ。でも、それは最初から意図されたたものではなくて、監督自身が、興味のある対象に対して、深い思考を巡らせた結果、そうなったのだと思う。
主体的に読む文章と異なり、アニメは自分のペースで受け止めるのではなく、流れる映像に付いていく受動的なものとなるので、思考よりも先に“感性”を働かせることが重要になってくるだろう。
「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」まで10作品を対象に、風、森、城、海などのモチーフから、現実の世界について“哲学”していく。
俺が初めて、宮崎アニメに接したのは大学生の時。アパートで引きこもってた俺に、後輩がいくつかビデオを持って訪問してくれた。
やはり考えたのは、自然讃美と処女崇拝、夢の世界、そして、例え、他人に害を与えて、自分の身を滅ぼそうとも、衝動的に自分の好きなものを追いかける揺るぎない情熱であった。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。