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「アマルコルド」
フェデリコ・フェリーニ監督の「フェリーニのアマルコルド(Amarcord)」(73年・伊)を観た。フェリーニの自伝と見たが、これはコメディなんだろうか?
いつも怒ってるハゲオヤジと喋りまくる住人達、「春が来た!春が来た!」と騒ぐ村人、貴族、盲目のアコーディオン弾き、淫乱な売春婦に超デブ女、常に走ってるバイクの男、司祭、ドーチェ・ムッソリーニとファシスト党党員…これらがごちゃ混ぜになって登場する不思議な映画だ。難しくはないけど。
俺にはフェリーニ・ワールドは????だけど、この混沌とした世界が私の育った愛する母国イタリアなのだ、とフェリーニ監督がアピールしてるみたいだ。イタリア人のオープンで気取らない明るい気質をベースに、自由奔放にアナーキーな狂気を散りばめて真面目にふざけてる感じ。
いつも怒ってるハゲオヤジと奥さん、子供たちのファミリーをベースに物語は進むが、突然、場面が変わって、流れはぶつ切りにされる。
チャックを開けないでズボンをそのままにオシッコする(ズボンがびしょ濡れになる)オヤジが木に上って「女が欲しいぃぃぃ!」と絶叫するシーンや、ハリボテのムッソリーニが出て来るめっちゃチープなファシスト党の大会など、確かに面白いけど、うーむ、よくわからない。わからなくても良いか。
最後の方の、超デブ女がいきなり巨乳を出して「吹くんじゃない、吸うのよ」と男に迫るが、すぐに冷めて男を帰すところは公開当時に話題になったらしい。
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