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終末期医療
親父の担当医師に呼ばれて、夕方、病院へ行った。
病院内は人は少ないけど、まるで厳戒態勢で、マスクもせずに花粉症でヘックションとやると白〜い冷たい目で睨まれる。
病棟は立ち入り禁止なので、一階の奥の部屋で医師と面談。
親父のレントゲン写真を見たら、肺に溜まってた水も引いて落ち着いているという。
やっぱり熊本の山奥のクソ田舎で、クソ貧乏なために壁もない家(?)に育っただけあって、人間力だけは強いのかもしれない。医師も「強い生命力ですね」と感心してた。
聞けば、自分で食べることができないのに、「唐芋が食べたい」、「寿司食いたいから出前取って」などとワガママをいってて(ほぼ妄想)、鼻に入れたチューブをしょっちゅう自分で上手く抜いてるらしい。
動ける時は上体を動かしてベッドの脇に座るだけのリハビリもしてるというが、もう手脚も動かずに完全介護状態だ。
「今後はどうしますか?」と聞かれて、「死ぬのを待つだけですね」と答えたが、このまま、もう少し状態が良くなったら退院・転院となる。
転院先の病院はどうするか、病院がなかったら施設にするか、またまた病院の地域医療連携科の担当やケアマネと話さなきゃならない。
いくら親を思い続けても、自分の人生は何も変わらない。でも、トンネルには必ず出口があるものだ。
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