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真新しい1週間

いよいよ台湾での生活が始まった。出国前日まで家でダラダラしていたから実感が湧かなくて、当日になっても「今から旅行に行く」くらいのふわふわした感覚に包まれていた。空港まで見送りに来てくれた友達、おばあちゃんと親戚、それからお母さん。税関前でお別れをするのはこれで3回目なのに、やっぱりどこか寂しく感じてしまう。緊張と期待が入り混じった状態でしばらく飛行機を見つめていると、気づいたら飛行機は離陸していて、あっという間に台湾に到着した。

私は現在大学内にある学生寮に住んでいる。林間学校で寝泊まりするような感じの部屋で、国籍が異なる外国人4人暮らし。初日は緊張しすぎて全然眠れなかったが、最近になってようやく深い眠りにつけるようになった。毎日が真新しくて、初めてで。こんな生活があと4年も続くのかと考えると、どうしようもない気持ちになる。

この1週間は人生で1番と言っていいほど、たくさんの人に出会うことができた。インスタのフォロワーも一気に50人くらい増えて、毎日色んな人たちとご飯に行っている。幸いにもルームメイトが年上の優しいお姉さんばかりで、孤独を感じることもなく、留学1週間目を楽しんでいる。

しかしその反面、オリエンテーションや顔合わせが続く日々の中で、言語の壁にぶつかることも多い。中国語という私にとっての第3言語は本当に未知で、現地学生の会話はまるで呪文のようにしか聞こえない。レジで会計をするとき丁寧に説明してくれる店員さんが言うことや、バスの運転手さんが隣で話しかけてくれるとき。分からないということがもどかしくなってしまう。

そして2度目の留学で改めて気づいたことは、無意識のうちに人と比べて勝手に疲労してしまうということだ。よく捉えれば負けず嫌いということになるが、不要なまで他人のことを意識するのはよくない。留学は自己と向き合う時間が非常に長いと思っている。海外での生活は山あり谷ありだ。

あの子は特別な何かがあるのに、じゃあ私には何が残るんだろうなんて思考はちょっと捨てて、来週から始まる新学期に向けて日曜日を過ごそうと思う。新しく知り合った人、私に興味を持ってくれる人、これから仲良くなりたいと思う人。人との関わりは言葉以上の部分にあるはずだ。これからの4年間で、中国語の上達と無事に卒業できることを願う。

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