【カフェ探し】刺激がないという刺激。KCさん
皆さま、こんにちは。本日もお疲れ様です。今日もお忙しいですか?
と思って調べてみたら、セイコー時間白書2021(https://www.seiko.co.jp/timewhitepaper/2021/detail.html)によりますと、時間に追われている(≒忙しい?)と感じている日本の人は61.8%。なんとアメリカや中国だともっと多いんですね。それを苦と感じるか否かはお国柄や個人的な嗜好によりますが、多くの方が日々忙しく過ごしているようです。
そんな中、意外にも、刺激がないことが新鮮に思えるお店がありました。そこはとある小さな洋菓子専門店で個人でやられている模様。メニューもドリンク、デザートそれぞれ、5~6種類くらいしかなく、シンプル。一応カフェスペースもあるのですが、小さなテーブル2セット、そこに各2脚の椅子しかないのです。最大で4名様しか利用できません。
なので、大概のお客さんはテイクアウトを利用するのでしょう。しかし、このイートインスペースが意外と落ち着くのです。四畳半くらいの空間で、装飾は最低限のシンプルなもので、汚くはないけれど、エアコンの中や砂糖を入れるポットなど、もうちょっと掃除した方がいいのではという部分がありました。実はこれが居心地の良さのポイントなのではと思いました。
装飾がちゃがちゃで小汚く見えるお店だと、視点がいろいろなところにいって、面白くはあるのですが、本当に落ち着きません。かといって、シンプル過ぎ&清潔すぎると、こちらも出来るだけ手短にかついつも以上に清潔に使わないとという気遣いが無意識に生まれてしまい、長居しにくい。程よく隙があって、その中間の絶妙なポイントをついているのです。
あとは、お店の方の雰囲気も重要です。あまりにも見目麗しい人やオシャレすぎる方だと緊張しますし、そうゆうお店はスタッフさん目当てと思しきお客さんも少なくなく、混んでいることが多いのでゆっくりしにくいのですが、このお店の方は真面目でややヲタク気質っぽい凝り性に見える方。人のことをあまり気にせずお菓子作りに注力してくれそうなタイプでこちらも気を使わないで済むのです。以前物凄く気を使ってくれるスタッフさんがいるお店に行ったことがあるのですが、それはそれでありがたいけれど、こちらも気を遣ってかえって落ち着かないのです。決して感じ悪くはないけど、必要以上に絡んでこない、こちらを気にかけてないことが居心地のよさにつながっている気がします。
こうゆうお店で他のお客さんがおらず一人になれるタイミングに行けたからこそ、心置きなくぼーっとしてしまい、ゆったり過ごすことができました。刺激が少ないと自分の好きなことにのんびり思いを巡らすことが出来て幸福感も上がる気がします。意外と最近の新店ってどちらかと言うと刺激的なお店が多くてぼーっと出来るお店が少ないので貴重です。忙しい現代人には“刺激がないという刺激”が新しいかもしれません。