人を管理する。と考えると失敗するよねという話。
みなさんマネジメントしてますか?
会社という組織である以上、どうしても避けて通れない「マネジメント」という概念。日本語でいうと「管理」ってなるんですかね?
マネージャーの日々のルーティンは、
・部下が朝ちゃんと出社してるかを確認し
・朝礼で今日やることを確認し
・進捗具合を確認し
・目標に近づいているかを確認し
・ちょっと話しかけたりなんかして機嫌を確認し
・終礼で今日の成果を確認し
・明日のやることを確認し
・無事に退勤するのを確認し
・会社に状況を報告する
これだと管理というか確認。チェックで終わってませんか?
そしてそれを会社に報告するだけになっていませんか?
これじゃマネージャーというか監視員になってしまいます。
ではマネージメントとは。を調べてみましょう。
ここで、自分は経営管理でも経営者でもないし。と思ってはダメです。自分のチームを経営する。と思うようにしましょうね。
要約すると自分が持ってるリソースをフルに活かして与えられた領域のパフォーマンスを最大化させること。となると思います。
ほとんどの役職者の方は、自分のチームや領域があって、そこに対する目標が設定されていますよね。
一番わかりやすい例でいうと営業組織なので営業組織で例えてみると
あなたは営業チームのリーダーです。
あなたのもとには5人の営業人員がいて、年間1億円の売上目標が設定されています。
さて、あなたの役割はなんでしょうか?
営業のAさんが遅刻していないか確認すること?
誰かがサボってないか監視すること??
受注出来ないBさんを激詰めすること???
やっぱりこれ違いますよね。
その5人を最大限活かして、目標である1億円をいかに作り上げるかを常に考えて実行する(させる)人でなければならないはずです。
次に商材が3つあるとします。
均等に3つの商品を売るとなると全部で1億円ですから1つの商品あたり3400万円分くらいの目標になります。
でも売れ筋商品が違ったり、そもそも単価が違ったりすると、すぐ達成できる商品もあれば、なかなか達成出来ない商品もあります。
もしかしたら、その3つの商品とは違う商品を開発したらもっと楽に達成出来て上乗せ達成させてみんなの評価を上げられるかもしれません。
1億円の目標が来たー!無理ゲー!と思いながら、とにかく行動だけさせる。というやり方は、数の理論で統計的にやる場合は出来ないこともないですが、やらされる方は目的が「こなす」ことになってしまうので、やる「人」が付いてこない場合があります。
マネジメントは一つのやり方が正解ということは無いと思っています。
そこにいる人の特性や、与えられている経費予算、助けてもらえる他部署との関係性などによって、やり方を何通りも考えて実行する必要があります。
そして、実際にそれをやってもらう人たちへ情熱と論理性をもって納得して実行してもらわないといけません。
人を使う
使うというと言い方が悪く捉えられがちですが、実際に人に動いてもらって目標を達成させる必要がありますよね。
営業組織においては営業要員になると思いますが、営業が強い人、そうでもない人、得意な商材、声のトーンなど千差万別です。
それを同じやり方で全員にやってもらうのが売上を最大化させられる最良のやり方なんでしょうか?
もしかすると実は営業トークは苦手でも営業資料は絶品なものを作れる人がいるかもしれません。
その人が作った営業資料を使うと、元々売上がたくさん上げられる営業の人がもっと取れるようになるかもしれません。
5人いるから全員営業。という固定概念を捨てでも、目標達成させる道筋を何通りも考える。こういうのがマネジメントと言えるのではないでしょうか。
人を「管理する」が間違えがちな理由
上述したように、人を「管理する」と考えてしまうと、営業組織は押し並べて全員同じ営業をさせて行動を管理してしまいがちです。
でもマネージャー(管理者全般)に求められているのは「人を管理すること」の前に「与えられた目標を達成させること」のはず。
目標を達成させるために、既成概念に囚われずに人員配置や組織体制などを柔軟に見直しつつ、限りあるリソース(人)を見極めて得意なところを徹底的に伸ばさせたり、不足し合ってるところを補完し合うように仕組みを仕掛けていくこと。これが私が考えるマネジメントです。
役職者になったばかりの人や、長く役職者でいる人に多く間違えがちなこの「人を管理してしまう問題」については、私の組織でも昔も今も多かれ少なかれありますし、日々この課題と向き合っています。
皆さんも苦しんでいることと思いますので、良い解決案が出たら是非シェアしてってもらいたいなと思います。
それでは今日はこの辺で!