【先週の不満ビッグデータ】(~2023/12/17)①そのニュース速報、必要?、②年末のカーテンモヤモヤ
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/12/17)
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
このうち、今週は①「ニュース速報」、そして40代女性で増加した②「カーテン」に注目します。これらのワードは先週増加が目立ちました。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①そのニュース速報、必要?
先週は自民党派閥の政治資金問題を受けて閣僚の交代が発表されたことで、テレビにおいて「ニュース速報」が複数発信されました。これに対して生活者からは多くの不満が寄せられました。
まず目立ったのは「音楽番組でニュース速報の音を消してほしい」「ドラマ中にニュース速報を入れないで欲しい」との意見です。地震や竜巻などの緊急性が高い災害関連等のニュースならまだしも、政治資金など不祥事ともいえるニュースに起因する速報ということもあり、「せっかくの楽しみを邪魔しないで欲しい」との意見が多く寄せられました。
政治関連の社会ニュースに対して嫌気が指していることが背景にあるとも言えます。
加えてリアルタイムでテレビ番組を見た人だけでなく、録画した人からも多くの声が寄せられました。「録画にはニュース速報が残らないようにしてほしい」との意見です。
ニュース速報の情報としての価値は発信された瞬間は高いものの、時間が経てば意味のない情報になってしまう。それで自分が楽しみに録画までしていた番組を邪魔されてしまうのは納得いかない、との生活者心理が読み取れます。
災害等のニュース速報は引き続き目立つように発信し、それ以外の政治ニュース等に関しては音を変える、あるいは選べるようにしてほしい、とのアイデアも聞かれました。
情報が氾濫している時代。受け手によってその情報の価値が定義されるシーンが増えてきました。もちろん災害などの緊急ニュースは極めて重要度は高いですが、政治・社会ニュースに関しては、その人にとって重要かどうかを尺度に情報をある程度選択できるようにすることがマスメディアにも求められていると言えそうです。
生成AIなどによって、メディア自体の【one to one】化が進む中で、マスメディアにおいてもある程度のカスタマイズ・出し分けが求められており、これを支えるテクノロジーに期待が寄せられていると言えます。
②年末のカーテンモヤモヤ
先週は40代女性において「カーテン」に言及した不満が大きく増加。具体的にどんな不満が増加したのか見てみましょう。
まず目立ったのは、カーテンの付加価値への期待です。この時期目立つ結露の影響を受けにくい設計や素材にしてほしいとの不満が目立ちました。そのほか防音機能をもつカーテンやプロジェクターのスクリーンになってくれるカーテンへの期待が寄せられました。
お家時間を快適・ストレスフリーにしてくれるカーテンには、「光を遮る」ことだけでない「お部屋時間を素敵に演出する新たな機能」が求められており、この期待に応えることでカーテンの価値をさらに高めることができそうです。
それ以外にも、年末らしいカーテン不満も聞かれました。「カーテンの掃除をする際に、カーテンの付け外しが大変」との不満です。大掃除でカーテンを洗濯する機会が増えていることが背景にありそうです。
カーテンを取り外すのは年に数回と限られた機会となりますが、様々な機能は満たされている中だからこそ、「たまにしか使わない機能」で差異化することで、生活者の「ああ、この商品自分のことを分かってくれているな」という自分事化を促すことに繋げられる可能性があります。
具体的なペインを解像度高く捉え、その解決策を提示し生活者にフィードバックする。そんな価値共創の重要性に気づかされる不満と言えそうです。
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Insight Tech 伊藤
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