【先週の生活者不満】(~2023/9/3)①リモコンも自分好みにしたい、②タッチパネルは便利なのに・・
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/9/3)
注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
先週の不満を振り返ると、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出が始まったことで、中国から嫌がらせ電話が多くかかっている事への不満が多く寄せられました。科学的に安全性が証明されているのに、という声のほか、風評被害を抑制する取り組みを期待する声も聞かれました。
そのような中、今週は30代女性で増加が目立った①リモコン、②タッチパネルに注目します。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①リモコンも自分好みにしたい
先週は「リモコン」への不満が増加しました。エアコンのリモコンを使う頻度が多い中でリモコンへの期待が高まったことが背景になるようです。どのような期待があるのか見てみましょう。
まずは、リモコンの「音」「液晶の明るさ」についての意見。「子供を寝かせているときにリモコンの音で起きてしまう」「暗いところでリモコンの光がまぶしすぎる」といった不満です。
本来便利なリモコンなのに、自分好みに設定できないことが不満につながっているようです。
それ以外にも「リモコンのロック機能が欲しい」「デザインを部屋の雰囲気に合うよう選べるようにしてほしい」などの声が聞かれました。
リモコンは身近な存在で色々なシーンで使われるものだからこそ、自分のユースケースにあった設定や選択ができるようにしてほしいとの「未充足ニーズ」と言えます。
「スマホのアプリをリモコン代わりに」との意見も聞かれ、スマートフォーンやスマートスピーカーなど「ユーザーとの接点・UI(ユーザーインターフェイス)」が高度化している中で、リモコンへの期待が高まっていると言えそうです。
リモコンの機能で付加価値を提供し競争力を高める。UI重視の今こそ、ビジネスチャンスをつかむ戦略となりそうです。
②タッチパネルは便利なのに・・
先週は「タッチパネル」への不満も増加しました。夏休みで外出・外食が増えたことが背景にあるのかもしれません。「リモコン」と同様、UI(ユーザーインターフェイス)に関する不満と言えそうです。どんな不満なのか。
まず聞かれたのは「タッチパネルを清潔に」との声です。衛生意識の高まりがこんなところからも確認できます。
続いて目立ったのは「タッチパネルだと項目・メニューの全体像がつかみにくい」との不満です。一画面の視認性を高めることを優先した結果、項目・メニューが一画面に収まらなくなり、結果、全体像が分からなく混乱してしまう、との声です。
全体の構成や階層構造を分かりやすく理解したうえで選択をしたい、タッチパネルでなければそれが出来たのに、との不満と言い換えられそうです。タッチパネルの弱点と言えるかもしれません。
また、「タッチパネルだけでは解決できない問題への対応」についても不満の声が寄せられました。
お店側からすると人員削減・最適化のためのタッチパネルですが、利用するユーザー・お客様からすると、かゆいところに手が届かない、との不満につながっており、お客様満足の観点から逆効果になっている側面がありそうです。
先に見たリモコンと同様に、UI(ユーザーインターフェイス)への期待値の高まりが背景にありそうです。
スマホやスマートスピーカーで便利な検索や閲覧のためのUIが進化しており、更に最近では生成AIを用いた対話型の検索や調べものが普及しつつあり、UIに対する「当たり前水準」が格段に向上していると言えそうです。
コロナ禍を契機に一気に進んだ非対面化。
企業側とユーザー側がWIN-WINとなるカギはUI(ユーザーインターフェイス)のきめ細かい設計にありそうです。
不満をいつでも分析「不満ファインダー」
不満ファインダーは、あらゆる業務のユーザーファースト化を実現します。ご関心ありましたらお声がけください。
そして宜しければマガジン登録もお願いします!
Insight Tech 伊藤