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あなたが袖を通し、美しさが完成する服。

あ〜今更おもう。『しっとりリネンのロングワンピースが今すぐ着たいなあ。』もう!もうちょっと早く、未来のわたしのこんな思考を読み取ることができていれば!!!(これから作るけど。)
そう、服作りはいつも先取り。季節先取り。世のファッションはもっともっと季節先取り。そんなアパレル業界のすみっこ〜の方で、世のファッションのサイクルに乗らず服を作りブランドとして発信して、、、そして地方でもできるものづくりとして。北海道にてやってきたこと。
きちんと事業にして10年ついに経ったか。と、2024年11月10日を迎えて感じているのである。この先にも叶えたい夢というか作りたい世界がある!そんなお話をちょっと読んでくれたら嬉しい。
です。

流行に左右されない服として。は今も変わらず。

美容師さんがヘアを直し私は袖位置を直してる当時の様子。

専門学校でデザインを学んでいるとき。セールワゴンのなかでぐちゃぐちゃになった服をみたときから感じた疑問。だから、世にある職業の1つの「デザイナー」にならずに今の形になった。
以前のnoteでも書いた通り、
長くあなたに寄り添う」なので天然素材を使用形も流行に左右されないものを、とデザイン。だから「シンプルで美しいもの」がベースとなり、=それは「着る人」があってはじめて曲線が生まれ完成する。そういう服として作りたい。とここまでやってきました。

すこしずつ手に取ってくださるお客様が増え、そんな中で皆様がくれるお言葉は『なかなか良いサイズ感がみつからなくて、でもずっと自然素材の服を着てみたかったから嬉しい』や、着心地が良くて同じ型のものがまた欲しいなどの言葉。
それは私がやりたかった「今しか着れないデザインではなく繰り返し長く着れるもの」で「着る方に似合うシルエットを生み出すこと」ができているからなのかな。と、ここ最近は感じていて、そうやって服を手にしてくださり言葉をくれる方々がいること、事業がスタートして10年。服を作り続けられていることに幸せを味わっています。


見てきた風景。

冬の富良野 家の庭から。

開業したのは北海道富良野市。
夏はラベンダーの香り。そして秋、玉ねぎ畑の近く車を走らせるとネギの香りが味わえる。玉ねぎの生産が盛んに。そして冬になると家から出られないほどの大雪も。(当時麓郷に住んでいたのもあり。)
でもそんな、季節が色とりどりにはっきりと移り変わる富良野が大好きでした。目に飛び込む色が色とりどり、自然の美しさをどっぷりと味わいました。札幌〜富良野へ。移り住み、緩やかに自分の暮らしのペースが変化し、自分自身着るものも、作るものも変化した。「早い流れ」や「外的要因」に左右されない、『自分自身がリラックスして心地よくいられること』。
そこがまさに柱となり、いまのSjunde himlen.の服つくりが形取られていきます。

秋の富良野 麓郷の丘から。


目に飛び込むものが今の自分をつくるから。

十勝の冬も美しい。地元に戻り、かわいいかわいい子供の誕生とともに第2章のようにSjunde himlen.のものづくりはつづく。子供が小さい頃は、こどもふく、親子セット服、そしてベビちゃん向けのアイテムつくりワークショップも。
好きででかける先は変わらず自然に触れ合える場所。どの町に住んでいても、『自分自身がリラックスして心地よくいられること』。そして、それは、「服を手にしてくださるお客様が日々リラックスして過ごす日常に寄り添うもの」として洋服をつくること。日常も仕事もボーダーラインなく、追い求めたいものが一致したときー ブランド名のSjunde himlen.に込めた想いがさらに意味を成し輝き始める。


アトリエも森の中になって。

2020年からはアトリエも森の中に。誰もいない森の中で、線を引く。型紙に起こすことは脳がフル活用である。
こないだsnsで見たパタンナーさの言葉を借りると『右脳でデザインしたものをどんな型にするかイメージして、そして左脳で数値化して線をひいていく仕事』。そう、その通り!さらに右脳を活用するには健康で元気な自分がいて安心した暮らしがなくてはそんなことにも集中できない。子供との暮らし、仕事とのバランス。いろんなことで頭が埋もれそうになるが、そんな日々の中静かな森で「自分自身の暮らし」や「心の持ちよう」とも長いこと向き合ってきたのだあなと、2020年がついこないだのように感じながらも月日にして4年というものを振り返ると…そう感じるのであります。


理想はいつまでも更新されるもの。

Sjunde himlen. ~ 数字の7と、空。
いつまでも追い求めたい、その理想に寄り添う服。服を着てくださる方々一人一人の、小さかれあるであろう『こうなりたいな』とか、『こんなことをしてみたい』に、寄り添うもの。
『レンタルで所有しない服』みたいのもあるけれど、やっぱり私は服って自分のものとして思い出の籠る大切なもの、になりうると思うから。
『あのとき着た服なんだよな♪』と自分の理想に付き添った服にのっかる、記憶。その記憶とともに長く大切に着る洋服。そういうものとして、ブランドSjunde himlen.の服が存在していけるように。

大量生産ではなく、適量生産で。そしてお客様に合わせて作れる受注生産で。これからも服を選びに着てくださる目の前のお客様が喜んでくださる1着を、作ること。ただただそのことを何よりの柱に、otodesign, そしてブランド Sjunde himlen.  ブランドClawl.のもの作りを進めていくことに注力していきます。
思えば起業前、勤め人しながら服を作り続けたことーその当時の自分がいまでも心の中にいる。なんとか時間を捻出して歩み出した、10年以上前の自分。その自分がいる限り、服を作り続けることの喜びは消えることはないでしょう。

ここまで服を手にしてくださった方、見にきてくださった方、応援くださっているすべての方に心より、、、感謝です。ありがとうございます。
10年目で色々したいとおもってる企画や、面白いことは随時お知らせしていくので心の動くものがあればぜひあそびにいらしてくれると幸いです❤︎

これからも自分の使命と喜びのもとで手仕事を続けていきます。


地方でも追える夢を。そして新しい文化を。

私が10年事業をしてきたのは北海道。「地方では夢を追えない。」なんて様々な業種でも言われているのではないでしょうか?
しかし、大小あれどやりたいことを可能にするのは情熱とともに冷静に構築していくべく「仕組み化」。しっかりとした商品、製品をつくり誰の手元までお届けするのか?自分はどんな規模感で、どこへ届けるのか。そういったことを分解して仕組み化することで、地方でもチャレンジできることは増えていくと思います。
「ファッション」とひとえにいっても様々。「流行っていてかわいい」もいいけれど、「暮らしと共にあるもの」として。「クラフトビール」みたいな『クラフトアパレル』として、その土地の暮らしに合っていて使い捨てではなく飾って眺めて大切な時に着たくなる。。♪そんなジャンルが生まれたらいいなと、夢見ています。
そしてその先、この地ならではの新たなファッションや、ものづくりの文化が根付いていったら、と、思っています。小さいながらもこんな想いで服作りしているブランドがうちの町にはあるんだよ!なんて誰かが誰かに話してくれたらうれしい!まずはそうなれるようにもっと頑張ります。
周りにはファッションだけでなく本当に素敵な作り手の方も多い、十勝、北海道。住んでいる町それぞれに「自慢の作り手」が溢れるような世界が広がったら面白いな〜と。

10数年前の自分。目指す先の全体像はイメージしつつも、実際には「服作り」を通してこんなにも素敵なひとたちに囲まれあゆみを進めている今の自分を、想像できていたのだろうか?これだから点と点がつながり線になり得ないときから、点で励み続けることの面白さはやめられない!と感じるのでありました。

#想像していなかった未来

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