ペットロスを考える・哀愁のチムチムチェリー ②
どうも。
一年生の幼い子供に錬金術を指南し
金を作らせた むらさき納言です🙂
前回のお話はコチラ
わが家の一員になった チム。
建設会社に勤めていた父が会社の廃材を使って犬小屋を作ってくれた。
チムの世話を全部やるように言われ、餌を与えたり、散歩に連れて行ったり、犬小屋周辺の掃除も予防接種も、私1人で頑張った。
始めのうちこそ、みっこもやって来てチムを可愛がっていたものの、そのうち男の子たちと 草野球をするようになり、うちには来なくなっていったのだ。
「これだから子供は当てにならん☹️」
(お前も十分、子供だろ。。)
と、独りで愚痴を言いつつも、チムを連れて近くの浜辺を散歩して、夕陽に向かってダッシュしたりと青春気取りを楽しんだのだ。
そうして月日は過ぎてチムも大きくなり、一歳を迎えた。 犬の成長は早い。
暖かい間は良かったが寒くなり、散歩も回数が減ってきて、繋ぎっ放しにする事が増えて行った。
運動不足のストレスからか、チムは無駄吠えするようになり、近所から苦情が来ると母は不機嫌になり、私は怒られていた。
そんな日々を過ごしていた頃。
わが家から歩いて五分くらいの所に、山本さんと言う家があって、そこに居たのがコリー犬の雑種のような雄犬「ビリー」
山本さんは夜遅くに、ビリーを放し飼いにしているともっぱらの噂になっていた。
その話しを聞いて、私は怖いと思っていた。 ビリーは大きいし、噛まれたら痛いだろうなぁと想像していたのだ。
が、しかし、ある日想像を超える事件が起きた。
夜中の事だった。
すっかり寝入っていた私はチムの異様な鳴き声で目を覚ました。
窓から様子を見て、びっくりした‼️
チムがビリーに襲われていたのだ…💧
なす術もなかった…
あの時代のせいなのか、わが家が特別なのかはわからないが、昔は親と子供の世代間の区別がハッキリとしていた。
とにかくチムに関して、何か代わりにやってくれる事は一切無かった。
自分が飼いたいと押し通したのだから、全部責任を持ちなさいと言うスタンスで、チムを可愛がってくれる様子も無かった。
だからチムの体を心配するとか、山本さんに文句を言いに行ってくれるとかしてくれるワケも無かった…
犬小屋を作ってくれただけだったのだ…
次の日、心配になってチムの様子を見てみた。
いつもより元気が無く、沈んだ様子が気になったのだが、特に大怪我をしてるところも見られず、ひと安心をした。
そうして年が明けた頃だった。
私はチムのお腹が大きくなっている事に気づいたのだ。。。
次回 最終回に続く。。
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