怒り。そして暴走。

精神科閉鎖病棟入院6回目の3日目か、4日目の夜だった。

内容は覚えてないが、何人かが同時に喋ってるような幻聴が聞こえた。
時間が経っても幻聴は消えてくれなかった。

怖くてイライラして、悲しくて。
感情が迷子になっていた。

こんな辛い思いをするならば最初から産まれなければよかった。1月の自殺未遂で失敗してなければ。

そう思ったのは今回で何日目だっただろうか。

もうどうしていいのか分からなかった。

おそらく一生付き合っていかなければいけない病気。なかなか良くならないしむしろ悪化していく一方だ。

6回目の入院にも嫌気がさしていて、人間として情けなく思えて、自分に対するどうにも出来ない怒りが湧いてきた。

夜、9時半、気づいたら消灯時間が過ぎた廊下で、
おもむろに椅子を投げるように持ち上げていた自分がいた。

今にも投げそうな瞬間に、友達が私の肩にポンと手を置いて、「やめな」と言った。

その瞬間、冷静になり、椅子を置いた。

やはり同じような苦しみを味わった親友の存在はとても大きかった。

あの時の暴走を止めてくれてありがとう。

退院したら沢山遊ぼう。

そして、あんなこともあったねって、笑い合おう。

その時まで生きよう。


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