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【新生活】よく切れて、手入れが楽のいいとこどり。メーカー勤務の元同僚にも勧められた、包丁を選ぶただ一つのポイント

新生活が始まる季節です。
このご時世、新しい暮らしが始まって自炊を考える人も多いと思います。

新生活のキッチンツールに欠かせないものの一つに包丁がありますが、包丁なんか改めて買ったことがないという人も多いと思います。とりあえず選び方なんかわからないから、ニトリなどで適当に買う人も多いんじゃないでしょうか。

自分の経験ですが、包丁を適当に選ぶとまあまあ後悔します。
そこで、安価(5000円まで)に手に入り、よく切れ、手入れも比較的ラクな
包丁の選び方を紹介していきます。

ちなみに著者は特に料理が得意というわけではありません。(むしろ苦手)しかし苦手意識があるほどちゃんとした包丁があるといいです。

なお私が今持っている包丁は5本。
ペティナイフ2本、菜切り包丁、三徳包丁、
そして最近購入した牛刀です。


包丁選びは慎重にするべき理由

切れない包丁を買う意味を考える


色々準備もあって忙しいと思うのでニトリが駄目とは言わないけど、刃物は物を切るのが仕事なので、ある程度自炊を考えるなら切れない刃物を買うというのは何の意味もないとも言えます。時計が正確な時刻を指さなければ時計の意味がないのと同じです。

捨てるのが面倒なので、買い替えも面倒


意外な盲点として覚えておきたいのは破棄するときのめんどくささです。いい包丁を買うのは次で、と思っても、古い包丁を捨てるのはめんどうです。
不燃物として自治体の有料袋にいれたり、地域の回収日に指定の場所へ持っていったりすると思いますが、厚紙に包んだりして誰かが怪我をしないように気を使う必要があります。
また包丁は一度買えば、数十年は使えるものですが、なまくらが何本もあったところで役には立ちません。初めての包丁から良いものを買ったほうがトータルではお得ということです。

食材がスムーズに切れるだけでモチベーションが上がる


また料理が苦手なほどよく切れる包丁を選ぶべきだと思います。その理由は「それだけで料理へのモチベーションになる」という単純なもの。
何でもスパスパ、きれいに切れるのはすごく気持ちがいいです。トマトが透けるほど薄く切れたり、切ったバナナの断面同士を合わせるとピッタリくっついてしまうほどきれいに切れたりします。一瞬にして料理の腕が上がったと錯覚してしまうほど…。

料理は切る工程だけでなくさまざまな要素がありますが、食材を効率よく、細胞を壊さずに(うまみを逃さずに)「切れる」というステータスはおそらく100%包丁に依存します。
もちろん切るときの動作はスキルに依存するのでしょうが、刃物そのもののスペックというのは変えられません。

タダでさえ苦手な料理、せめて100%道具依存の部分である包丁はちょっとこだわったものを使うことで料理スキルを底上げし、ストレスを緩和できるかと思います。

どんな包丁を選べばいいのか?


切れる包丁=鋼(はがね)はサビやすい


素人なりに包丁を選ぶのに色々調べたのですが、包丁の材質は大きく分けてステンレスと鋼に分かれます。
鋼とは鉄に炭素を加えた合金で、切れ味と耐久性が出ます。ニッケルやクロムを含んだ特殊鋼と呼ばれるものもあります。

切れ味を重視するプロの料理人はこの鋼の包丁を選びますが、欠点はサビやすいこと。

それに対し量販店やホームセンターに売られている家庭用包丁は総ステンレスがほとんどで、切れ味は鋼より劣るもののサビにくいという長所があり、家庭用途なら濡れたままで少々放っておいても大丈夫です。

つまり鋼はステンレスより切れるけど錆びやすい。
ステンレスは鋼よりは切れないけど錆びにくい。ということになります。

オールステンレスは切れないのか


「切れないことはない」です。
ただ経験から言うと、購入時こそ切れるもののすぐ切れなくなり、研いでも切れ味はすぐ劣ります。

よく切れて手入れもラクできる包丁


それが鋼とステンレスの複合三層鋼の包丁です。

鋼がステンレスでサンドイッチされた構造で、面がステンレスで刃の部分のみが鋼となるため「よく切れて手入れがラクな包丁」と言えます。

もちろん刃は鋼なので濡れたままにしておくと錆びます。
結婚当初、刃の素材も確かめず菜切り包丁をそのへんのホームセンターで購入しました。
確か4000円くらいだったと思いますが、その割には6000円以上した「モリブデン鋼」の三徳包丁より正直言ってよく切れるという印象。そして洗ったあと拭かずにそのままにしていたら、気がついたら錆びてました。

パッケージも捨ててしまったあとでしたが、おそらく複合三層鋼なのでしょう。
刃はサビサビで刃こぼれも酷かったですが、きちんと研ぎ直し、切れ味を取り戻しました。


面はステンレスのためそこまで気を使うこともありません。
お湯で洗い、きれいな乾いた布でしっかり水気を拭えば大丈夫です。

手入れをいとわないならすべて鋼の包丁でも良いのですが、プロ仕様なので却って高いものが多いです。

今回、購入した包丁

もう少し刀身が長いものが欲しく、また三徳の切れ味に不満を持っていたので、複合三層鋼のこちらを購入。

貝印 kai 関孫六 包丁 牛刀 210mm 桃山(Amazonに飛びます)
(トップの写真が実物です)

一般的なサイズ(18センチ)より少し長い21センチです。
三徳ではできない細かい作業もできる(先細りの)牛刀で、さらに複合三層鋼という条件だとかなり少なかったですがさすが鋼の刃、切れ味は満足しています。

ちなみに、上位互換はこちら。

貝印 KAI 関孫六 包丁 牛刀 210mm 10000CC(Amazonに飛びます)

「桃山」の倍くらいしますが、こちらは口金(刀身と握り部分の境目)がついており衛生的に良いです。
ただ「桃山」は持った感じが少し軽めで、グレードが上がると一般的にはズシッとした安定感が出ますので、そういうのが好みの人には向いてると思います。
また所有欲みたいなのもあり、やっぱりこっちにしておけばよかったな〜、と思うこともあります。。。

よい新生活、良い包丁ライフを


コロナウイルスはとどまる気配を見せず、当分は共存を強いられるようです。新しい生活の始まりには、ぜひお家での時間が楽しくなるグッズを揃えたいところ。紹介したものが少しでも新生活に貢献できると幸いです。

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