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たまらなく旨いとんかつだけじゃなく、感動までも味わえるとんかつ屋。〜まるかつ〜

たまらなく旨いとんかつだけじゃなく、感動までも味わえるとんかつ屋がある。

奈良県奈良市にある名店「まるかつ」。

11時30分。ランチには少し早い時間だったけどすでに店は満席。

「ごめんなさいねぇ。すこーしだけお待ち下さい!」

威勢のいいお母ちゃんのような店員さんが、心の底から申し訳無さそうに言った。
お待たせなんかしないで、早くおいしいとんかつを腹いっぱい食べて欲しい、そんな気持ちがにじみ出ているようだった。

このお店は、「まるかつ無料食堂」という取り組みを行っている。SNSでもものすごく話題になったので、それで知っている人もいるかもしれない。

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すごい取り組みをしているお店なんだな、ぼくもそう思っていた。
だけど、今日はじめてお店に行ってみてわかったのは、この取組はまるかつのイズムから産まれた取り組みなんだということ。
つまり、この取り組み自体、このお店にとってすごく自然なことだし、この気持ちが溢れていることを感じられるのだ。

それはきっと感謝の心。
お客様への感謝、は当然なんだけど、まるかつから感じる感謝の気持ちはお客様だけにとどまらない。
まるかつにとっては「お客様=飲食してくれる人(お金を払ってくれる人)」ではないんじゃないかと思わせてくれる。

たとえば、上記の無料食堂のポスターを見ても。

・コソッと店長に相談して下さい。電話がいいと思います。
・お弁当のお持ち帰りでもいいです。
・不快に感じられましたらお詫びします。すみません。

言葉の端々に。そして終始一貫してお客様のことだけを考えているのが伝わってくる。
無料で食べたいと思っている人たちの気持ち。
お金を払って普通に食べている人たちの気持ち。
こんなにも、人の気持ちへ思いやりを感じる文言があるだろうか。

これは、無料食堂のポスターだけに限らない。
メニューにも、壁中に貼られた名物店長の名言(迷言)からも、感謝の心をすごくすごく感じることができる。


もちろん、取り組みが面白いだけじゃない。
そもそも、とんかつがべらぼうに旨いのだ。注文した厚切りカツは3〜4センチはあろうかというほどの分厚さ。それにもかかわらず、柔らかく簡単に噛み切れてしまう。

サッパリがお好きなら、とついてきた梅肉も相性バツグン。


一年最後の、ご褒美に。
とびきり旨いとんかつを食べにわざわざ出かけていったかいがありました。

最高に旨いとんかつと、温かい心意気をめいっぱい味わいたいなら、おすすめのお店です。


では、また明日。

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三木智有|家事シェア研究家
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