子育て家庭はどうすれば長く使える家具を選べるのか〜模様替えのレシピ〜
今回の模様替えのレシピは、料理で言うところの「さしすせそ」みたいなものです。これを知ってるから、味付けに失敗しない的な手順です。
お部屋を模様替えしようと思い、大きな家具を購入する時に失敗してしまうケースがあります。もちろんサイズ感や色柄が部屋に入れてみたらイメージと違ったなんていうインテリア的な間違いもあります。
でも、実は模様替えや家具の買い替えを失敗するかどうかは、購入するもっともっと前の段階で決まっています。
特に、子育て中の家庭は「今後、部屋をどう使うか分からないから変な買い物はできない」という思いや、「もう”あっぷあっぷ”だから、取り急ぎこの収納を買っておこう」というのが、失敗の元。
部屋が散らかっている家の”家具パターン”
まず、「お部屋が片付いていない、散らかりまくってる」という家には2つの”家具パターン”があります。
① 家具も含め、物がとにかく圧倒的に多い状態
② 適切な収納家具が足りていない状態
①は、いわゆる物が捨てられない人の家によくある状態です。物も多けりゃ家具も多い。それでも収まりきらなくて溢れ出してる。
②は、転勤が多かったり「賃貸だから家具はあまり買いたくない」という人達です。家具がそもそもないので、物をしまうことができなくて床に溢れてくる。
さて、これらの環境がなぜ生まれてしまうのか。
それは、家具の購入の仕方に問題があるのです。
失敗する家具の購入の仕方
どんな家具を購入するのか、は突き詰めればなんでその家具を選んだのか、と言うことになります。この、”なぜその家具を選ぶのか”を考える時に軸となる視点がないと次のような失敗に繋がってしまいます。
① 今この瞬間〜数カ月先くらいまでしかイメージしていなくて、ほぼ衝動買い状態で決めた。
② ずっと先を考えすぎて買うことに躊躇する。
①は上記した「もうすでに”あっぷあっぷ”だから早急に買わなくちゃ」であったり「この隙間にピッタリだから、買おう!」とテトリスのように隙間を埋めるために家具を購入するパターン。
②は「今後の部屋の使い方って色々変わっていくよね」という漠然とした不安から本当に必要な家具を部屋に揃えられていないパターン。
当然、①の衝動買いするパターンは、家具も物も多すぎ、という結果に繋がります。
そして②の家具を揃えられないパターンは、家具がなくて床に物が散乱する結果に繋がるのです。
「3〜5年先、どうなっているかな?」を軸に部屋の使い方を考える
そもそも家具とは部屋の使い方に合わせて揃える物です。部屋の使い方が決まっていなかったり、曖昧なまま購入するのは失敗の元。
大事なことなので、もう一度言います。
「机があるから、書斎」なのではなく「書斎にするから机がいる」のです。
無意識にこれを間違ってしまうと、まったく部屋として機能しなくなるので要注意です。ほとんど使われていない書斎スペースはほとんどこのパターンです。
そして、部屋の使い方を決めるための軸となるのが3〜5年後の家族の変化なのです。
子どものフェーズは3〜5年で変わる
■妊娠期〜幼児期
これから生まれる新しい家族への備えはもちろん、1年もすれば歩くようになったり、保育園や幼稚園に通うようになったり。
必要な環境は、わりと劇的に変わってきます。産じょく期を自宅で過ごすなら赤ちゃんとママがゆっくり過ごせる環境が必要だし、歩いたり走ったりするようになれば安全対策も気になる。幼保に通えばそのための準備ができる収納も必要です。
つまり、このタイミングで考えるべきは例えば育休中だったりすれば「赤ちゃんと無事に過ごせる安心の空間→復帰後に向けた備え」となります。
と、言うことは模様替えでいじるべきはリビングや隣接した和室、寝室などで充分。
この段階で「将来の子ども部屋」を視野に入れて考える必要はありません。
子ども部屋が必要になるのは6〜10年先。だったらその間は、他に有意義にその部屋を活用しましょう。
■幼児期〜就学期
いま、保育園や幼稚園のお子さんは3〜5年くらいで就学します。
すると「子ども部屋つくろうかな?」「勉強スペースどうしようかな?」と考えるようになる。
参考までに、小学生のリビング学習率は63.4%(※参照:東京ガス)。
低学年の子はもっとリビングやダイニングで宿題などをするでしょう。
そう考えると、リビングやダイニングをワークスタイルに拡張させる必要が出てくるかもしれません。
例えば、教科書や参考書を少ししまっておけるような収納棚をLDに配置できないか考えてみるなど。
なので子ども部屋としては勉強スペースの確保よりも準備すべきは「ひとり寝の準備」というところです。
いつからひとり寝デビューするかは、お子さんやご家族の考え方によりますが、そろそろ親元から離れて眠る練習をし始めると思います。
そうすると、考えなくてはいけないのが子どもの寝る場所。
ここではじめて「子ども部屋をどこにしようかな」「夫婦の寝室はどうする?」と考えます。
残念ながら夫の書斎が失われていくのも、この時期が多いようです。
同じように、小学校のお子さんもいま低学年なら、3〜5年後は高学年か、中学生。その頃にはちゃんとしたプライバシースペースが必要になるかもしれませんね。
まとめ
つまり、家具を買う前に「3〜5年後の家族の変化を想像して、部屋の使い方を決める」のが家具選びで失敗をしないための軸になります。
料理で言うところの「さしすせそ」みたいなものです。
これを意識しているかどうかで、がぜん選ぶ家具の失敗を減らすことができるし、無駄な買い物をなくせます。
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今日も、見に来てくれてありがとうございます。
子育て中って家具選びに時間がかけられなかったり、なんか準備しなくちゃと思ってもどこまで考えて準備すればいいのかわからなくなっちゃったりします。今日紹介したのは簡単な手順ですけど、困っていたり迷っている人に届けばいいなと思います。
ぜひ、また見に来て下さい。
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