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「書く習慣」で生きていく。

この数年間、「書く習慣」で仕事を続けてきました。

「書く習慣」という言い方をしているのは、「書くこと」そのものが収入に繋がるわけでもないからです。

つまり、ぼくはライターや作家のように自分の書いた文章が商品となって収入になる仕事をしているわけではないのです。
(書籍を出したり、連載をしていたり、寄稿したりもありますが安定的に生活をまかなうほどではありません)

それでも仕事をする上で「書く習慣」は大きな力になりました。
この習慣はぼくの仕事の自由度を上げてくれたし、どこでも仕事をできるようにもなりました。
娘のテレラーンを横目で眺めながら、育児と仕事の両立もできる。

「書く習慣」を数年かけて育めたことは、いつの間にか自分の人生を大きく変えてくれていました。

じつは数日前。「書く習慣」がメリットかどうかはわからない、ということを記事の中で書いたのですが。

「本当にそうかな?」と自分の中でもやもやしていたのです。
そして改めて考えてみると、やはりメリットがないなんてことはないな、と思うにいたりました。

今日は「書く習慣」を身に着けたことで得られたことと、「書く習慣」を仕事に活かす方法について考えてみたいと思います。


▷ 「書く習慣」で手に入れた自由な働き方

改めて言いますが、ぼくはライターや作家、編集者などではありません。
つまり書くことを生業にしているプロではないのです。

「書くことで生きる」なんて言うとプロのライターなどになることを真っ先に思い浮かべますが、執筆業に就かなくても書くことは大きな力になります。

それは「書くこと」が仕事のあらゆるシーンで力を発揮するからです。

ぼくは「書く習慣」を育むようになってから。

・取材の依頼が倍近くアップ
・講師依頼も安定(コロナ禍で一時的に減りましたが回復)
・集客がしやすくなった
・文章をベースにしたサービスづくりができるようになった
・執筆依頼が増えた
・書籍の発売

というような変化がありました。
他にも「noteいつも読んでます!」などとはじめてお会いする方や、お久しぶりの方とのアイスブレイクにもなっています。
人見知りのぼくは、これがめっちゃ助かっています。

「書く習慣」が自由な働き方を実現するうえでもたらしてくれたのは、

・自分を知ってもらい集客する力
・知識、経験を商品にする力

のふたつ。

この「書く習慣」は「オンライン」との相性がよく、それらを掛け合わせることで、場所を選ばずに仕事をすること(自由な働き方)ができるようになりました。


▷ 「書く習慣」と「文章力」はイコールではない

書くことで得られるメリットは多いですが、

「それって文章力が高くないとダメですよね?」

と思うかもしれません。

あらゆる意味において文章力が高いに越したことはないと思いますが、ぼくはそれが必須条件だとは思っていません。

むしろ文章力の高さを気にするあまり「書く習慣」を育むチャンスを失っているのだとしたら、その方がもったいないと思うのです。

文章力よりも「書く習慣」の方が大切。

それは、ぼくがライターや作家ではないから言えることなのかもしれません。
ぼくにとって「書く」とは、次のような意味をもっています。


▷ 「書く」=「発信する力」

自分の持っている知識や経験、考えていること、体験したこと、悩んでいることや気がついたこと。
それらは自分の中に留めておいても誰にも届きません。

「自分はこんなにいいサービスをしているのに!」
「こんなにいい気づきがあったのに!」

思っていても誰も共感はしてくれないのです。
それらは「書く」ことではじめて発信されます。人に届く形になるのです。

人によっては音声や動画、写真の方が発信しやすいという人もいるかもしれません。

アウトプットの形はなんでも構わないと思います。
いずれにせよ大事なのは「発信できる形にする」ことであり、発信をすること。

その中でも「書く」というのは、とても汎用性が高い形だと思っています。


▷ 「書く」=「内省する力」

これまでも何度も書いてきましたが、書くというのは内省する作業だと思います。

子どもとの些細ややり取りから、何を感じたのか。テレビやニュースを見てどう考えたのか。

その小さな気付きや引っ掛かりは、わざわざ人に見せられる形への変換させることで咀嚼され、精錬されていきます。

ただ自分の中で考えているだけでも、素晴らしい内省ですが。
たとえ拙くても、それを指先から文章へと変換していくことであやふやだった思考が整っていきます。

また、書けると思ったことが意外と書けないなんてこともあります。

それは、自分の中でわかった気になりつつも実はまだ内省が足りないことだったりもします。

アウトプットすることで、自分の内省の深さにはじめて気がつくのです。


▷ 「書く」=「情報を整理する力」

たとえ下手くそでも、人に伝えようとすれば調べたことや考えたことを整理する作業が必要になってきます。

その中で、いる情報といらない情報を精査したり。
どうやったらわかりやすく伝えられるかな、と考えたり。

もっとも効果的な勉強方法として「人に教える」というのがありますが、「書く」というのもそれに近い感覚だなと思うのです。

あいまいなまま文章は書けません。

「書く」とは、あいまいな情報を整理していく作業でもあると思っています。


▷ 「書く」=「コミュニケーションする力」

書くことは、ひとりでやる孤独な作業のようですが。

発信することを前提にするのなら、必ず読み手がいます。
「どんな人が読んでくれるかな」と思いを巡らせながら書くことは、じつはコミュニケーションになると思っています。

それは、ときにコメントという形で返事が届きます。

「この記事を読んで、こう感じました」

そんなコメントが届いたとき、それはその人とのコミュニケーションが成立したということだと思うのです。

コメントが届かないにしても、読んでくれた人が何かを感じ、考えてくれたとしたら。それはその人とのコミュニケーションに他ならないのです。


▷ 「書く習慣」とは。

書く習慣とは、

・発信する習慣
・内省する習慣
・情報を整理する習慣
・コミュニケーションする習慣

と言い換えることができます。

ぼくが文章力を気にするよりも「書く習慣」を身に着けたほうがいいと思うのは、書くことを通してこうした習慣を身につけることができるからです。

書くことを生業にしているわけでなければ、高い文章力にこだわるよりもこれらの習慣の方が自分の身になると思うのです。


▷ 「書く」を習慣にするために

ぼくは基本的には「伝える」を楽しんだらいいんじゃないか、と思っています。

それを大前提としたうえで。
せっかく続けている書く習慣がただの自己満足で終わらずに、仕事や収入や誰かとのコミュニケーションに繋がったらもっと楽しめるんじゃないかと思います。

楽しめていないと、長続きさせられない。

長続きさせられなければ、習慣化もしない。

そこで、書く習慣がどのように実際の仕事などで役に立っているかをご紹介します。


▷ 「稼ぐ」より「発信する習慣」の方が大切

文章を書いて稼ごうと思うと、すぐに思いつくのはアフィリエイトなど。
それもひとつの方法だと思いますが、SEOを気にしたりアクセス数に囚われたりするのは、ぼくにはあまり向いていませんでした。

書く」ことで稼ぐよりも「発信する習慣」を身につけることで、自分のことを知ってもらったり、自分のサービスや商品を知ってもらうことの方が楽しいと思ったのです。

そして、この発信する習慣はあらゆることに汎用性があります。

商品やサービスが変わっても、それを知ってもらうためには何かしらの発信をしていく必要がある。
発信を続けていれば、これまでの実績が信頼として蓄積されていきます。

発信を続けるといことは、自分という人となりを知ってもらうことでもあります。
そして、いくらでも安価で便利な商品やサービスが手に入るようになった今。
「誰」が発信しているのか、ということが非常に重要視されるようになっていると思います。

発信する習慣は、その「誰」という信頼を読み手との間に育んでいく作業でもあるのです。


▷ 「書く」のまわりで「稼ぐ」

ライター、作家、アフィリエイターなどのように「書く」で直接稼ぐわけではない場合。

上記したように「書く」ことはサービスを知ってもらい、買ってもらうための手段としても役立ちます。

それだけでなく。
企画書を書いたり、オンラインコミュニティに投稿したり、プレゼンを作ったり。とにかく仕事をしていて「書く」機会は山程あります。

ぼくで言えば、講師業やメディア取材など。
noteで発信していた内容がそのまま講座になり、その講座の内容が取材記事になったりしています。

書くことは、コンテンツをつくることに繋がります。

「書く習慣」は自分の仕事をブーストしてくれると思うのです。


▷ 「書く」を使って稼ぐ

一方で、「書く」ことで直接稼ぐこともできます。

noteなどはすぐに有料記事をつくることができます。


また最近ではKindleで自分で書籍をつくる人も増えてきました。

ぼくも自分が運営しているオンラインコミュニティ「お片付けBootCamp!」は「書く」からはじまり「書く」ことで価値提供をしています。

ライブ配信やもくもく会の開催なども行っていますが。

チュートリアル作り、コミュニティ内での投稿、ノウハウの投稿などほぼ全てが「書く」という作業になります。

「書く」仕事をもらわなくても、「書く」ことで仕事をつくることはできるのだと思います。


▷ 「書く」を通じて自分を知ってもらう

珍しく「稼ぐ」ということについて書きました。

でも「書く習慣」の一番ステキなところは、やっぱり自分のことを知ってもらう機会をたくさん作れることだろうと思うのです。

自分が何をしている人で、どんなことを考えていて、どんなことを大切にしながら生活や仕事をしているのか。

その積み重ねが、読んでくれる人との間に信頼関係を育んでくれます。

何かを煽ったり、大げさなタイトルにしたり、毒を吐いたりして一時的なアクセスを稼ぐよりも。

読み手との間に育まれる信頼関係を大切にするような記事を書いていきたいと思います。


では、また明日。

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・「稼ぐ」より「発信する習慣」の方が大切
・「書く」は「伝える手段」
・「書く」のまわりで「稼ぐ」
・「書く」を使って「稼ぐ」
・「書く」を通して自分を知ってもらう
・書く習慣は名文を生み出すことではない

▷ 「書く習慣」で手に入れた自由な働き方


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三木智有|家事シェア研究家
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