子育て家庭のための模様替えのレシピ
かれこれもう、15年くらい。
大学を出て、インテリアの専門学校に通い始めてからずっと色んなご家庭の「部屋」と関わり続けてきている。
NPO法人tadaima!というNPOを起ち上げてからは、子育て家庭だけを対象に模様替えをし続けてきた。
ずっと、インテリアと関わってきた中で、やっぱり家事や育児と住環境って切っても切れない関係があると思っています。
模様替えのレシピ
モヨウ替えと言うと、10件あったら10件なりの方法がありそうですよね。「わが家は他の家とは全然違った状況や課題があるんだ!」ってみんな思います。
でも、僕はお客様へのカウンセリング1H〜1.5Hの間でお話しを伺いながらほとんどの方向性をお客様と共に決めてしまいます。
「そりゃ、あんたはプロだから当然だろ!」と思われるかもしれませんが、もう少し深めて「なぜ、プロは全く違う家の課題の解決策を短時間で導き出せるのか」を考えてました。
答えは簡単。
「解決のためのパターンをいくつも知っているから」です。
圧倒的なクリエイティビティで他の人には思いつきもしないような発想とアイディアが毎回降ってくるなんてわけがありません。
「この家の状態と、課題だったら、このパターンが使えるかもな」ってパッケージを持っていて、お話しを聞いたり家の様子を見たりしながら当てはめていくのです。
豚肉と玉葱と卵があった時に、「カツ丼」しか思いつかないのか、「中華炒め」「ピカタ焼き」「生姜焼き丼に目玉焼き乗っけよう」といくつもメニューが思い浮かぶのかはどれだけ多様なレシピを知っているかが大きいのです。
レシピ開発は大変です。モヨウ替えの仕事を始めた当初は、当然レシピのストックがあまり無かったので一軒一軒のお客様との対話を何度も繰り返し、課題を家に持ち帰り、何時間も図面とにらめっこしながら考えていました。
ところがいつの間にか、課題を家に持って帰って図面とにらめっこする必要がなくなっていたのです。
初対面、はじめて入る家、それでも90分もあればゴールが見えるようになったのです。
最近では、オンラインでの相談も受けています。
実際に家を見に行かなくても、写真とカウンセリングだけでも提案ができる。これは、少し自信を持ってもいいのかなと思わせてくれました。
模様替えのレシピを公開していきたい
「このレシピさえ知っていれば、わが家なりにアレンジができるようになるかもしれない。」
色々な子育てをしているパパ、ママがお部屋の悩みを抱えているのを知るにつけて、そう思うようになりました。
レシピは、そのまま使えるものもあれば、アレンジしないと使えないものもあるかと思います。
でも、「部屋、どうしたらいいのかな〜」と思った時に何かヒントになることもあるかもしれない。
部屋は、変えていけるんです。
住み替えだけが、快適さを向上させる術ではないのです。
レシピを通して、ひとつでも多くのご家族が心地よく暮らすヒントを得てくれたら本当に嬉しいです。
※レシピは週明けくらいから、少しずつ公開していきます。