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面倒くさがらないだけで、子どもの学びは勝手に?深まる。

子どもが興味を持ったことに対して邪魔をしないだけで、その子の学びって深まっていくのだろうなと思う。

「子どもの興味を応援こそしても、邪魔なんてしないよ」

と思うかもしれないけど、無意識に邪魔しているケースってある。たとえば、お絵描きに夢中になってるのを中断させてご飯を食べさせるとか。
何度もなんども同じ絵本を読みたいのに、違う絵本を読んだほうがいいと思って「ちがうのにしなよ」と言ったり。

だけど自分の興味を邪魔されずにハマり続けるといつの間にか、本当に知らないうちにすごい能力を身につけていたりする。

娘はことわざカルタが大好きで、いつの間にか全て覚え、ガチンコで勝負してももう勝てない。そう言えばカルタを始めたころ、ひとりで札をジーっと眺めて遊んだりしていた。

ウンテイも、暑くても寒くても飽きることなくぶら下がる。見守ってるぼくとしては退屈だし、ほかの遊具に行きたい。もしくは帰りたい。
それでも、「あと1回!」という全然「あと1回」じゃない要望を聞きながら見守り続けた。


べつに、娘にウンテイの女王になって欲しいわけでもカルタを極めて欲しいわけでもない。
だけど、夢中になってハマる体験はたくさんして欲しいと思う。
できるようになった成果よりも、きっとハマっていくプロセスを味わうことの方が大切なのだ。

色んなことに熱量を持ってハマっていく経験を何度もしていくうちに、ハマるという感覚が身につくのだろう。
その感覚は、人に教えられて身に付けられるものではない。自分の身をもって体験するしかないのだ。
だけど、大人になるほどハマる体験ができる機会が減っていく。だから、子どもの頃はできるだけ夢中になっているのを、面倒くさがったり邪魔したりしないように見守ることが大切なんだと思っている。

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三木智有|家事シェア研究家
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