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【読書録】スマホ脳(アンデシュ・ハンセン・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』というオンライン読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、最後に何をするのかを宣言します。

いつも発表するときに、引用箇所を入力したり、Kindleでコピペしたりするのですが、それを消すのってもったいない。

あ!noteに残しておけば一石二鳥。
ということで、発表内容をまとめた記事を書き続けています。

お試し参加もできるので、興味のある方はぜひ!
読書が苦手な方も、きっと好きになりますよ。

ビジョナリー読書クラブのお試し参加の詳細はこちら。


今回読んだ本はこちら。

ベストセラーだったので気になっていました。久々に紙の本を買い、やっぱり「紙っていいなぁ」と再認識。しばらく、紙の書籍を買うことが多くなりそうです。


【引用その1】報酬中枢を煽るSNS

ゲーム会社やスマホメーカー以外にも、不確かな結果への偏愛を巧みに利用している企業がある。それはソーシャルメディア、SNSだ。フェイスブック、インスタグラムやスナップチャットがスマホを手に取らせ何か大事な更新がないか、「いいね!」がついていないか確かめたいという欲求を起こさせる。その上、報酬システムがいちばん強く煽られている最中に、デジタルな承認欲求を満たしてくれるのだ。

どうやったら相手が中毒になってくれるのか。悪意はないにしてもそう考えてつくられています。占有時間が増えれば、そこに広告的な価値が生まれます。だからこそ「いいね!」や「ストーリーズ」など、報酬中枢系に働きかけるような仕組みが次から次へと投入されるのです。

利用者は、どのような思想の元SNSがつくられているのかをもっと考えた方がいいのかもしれません。この本は、そこに一石を投じています。


【引用その2】マルチタスクの代償

脳には、膨大な数の手順を同時処理するという信じられないほどすごい能力があるが、知能の処理能力には著しく限定された領域がひとつある。それは集中だ。私たちは一度にひとつのことにしか集中できない。複数の作業を同時にこなしていると思っても、実際にやっていることは、作業の間を行ったり来たりしているだけなのだ。メールを書きながら講義を聞ける自分がすごいと思うかもしれないが、2つの作業の間で集中の対象パッパッと変えているだけというのが現実だ。集中する対象を変えるだけなら、確かにコンマ1秒程度しかかからない。だが問題は、脳がさっきまでの作業のほうに残っていることだ。集中がメールに移っても、脳の処理能力の一部はまだ講義に残っている。メールから講義に戻る時も同じだ。

私が以前執筆した「仕事を高速化する「時間割」の作り方」でもこの話題について取り上げました。人は一つのことしかできません。2つのことを同時にやっているというのは錯覚で、著しく生産性が落ちるのです。

歩きながら考えごとをする。
コーヒーを淹れながら、お皿を洗う。

これは、マルチタスクに見えるかもしれませんが、自分自身は動いていません。コーヒーが落ちている間は暇だからお皿を洗う。あるいは、歩くのは無意識で出来るから成立するのです。

一つ一つの作業を終えてから次に向かう。それしかないのです。


【引用その3】長期記憶を作るには集中が大切

集中できないから脳は「これが大事」という信号もらえないし、あなたは読んだ内容覚えられない。これはつまり、記憶した情報は思い出す事もできなければいけないということだ。言った通り、記憶するためには、集中しなければならない。そして次の段階で、情報を作業記憶に入れる。そこで初めて脳は固定化によって長期記憶を作ることができる。

本に書いてあることを覚えたい。人の話をしっかり聞きたい。そう考えても、目の前にフェイスブックやツイッター、インスタグラムがあれば、この行動が阻害されるわけです。

たくさんの情報を浴びているのに、案外覚えていないなぁと思ったことはありませんか?記憶したいなら、集中なのです。

スマホを片手に映画を見たら、まったく覚えていなかったということがありました。ストーリーがぼんやりとしていて、泣ける映画のはずなのに感動できない。そのような兆候があるなら、今すぐ一つに集中するべきです。


【引用その4】周囲への無関心

食事やお茶をしている最中に相手がスマホを取り出すと、毎回イライラする。自分だってちっとも偉そうなことを言える人間じゃないのに。ただ私には相手に感謝される以外にも、スマホを取り出し取り出したくない自分勝手な理由がある。スマホが目の前にあると、会話がつまらなく思えるからだ。スマホが魅力すぎて、周囲に関心を持てなくなってしまう。

ある研究で約30名に、知らない人と10分間自由に話してもらった。テーブルを挟んで座り、一部の人はスマホをテーブルに置き、それ以外の人は置かなかった。その後、被験者たちに会話がどのくらい楽しかったかを尋ねてみると、視界にスマホがあった人たちはあまり楽しくなかった上に、相手を信用しづらく共感しにくいとも感じていた。言っておくが、スマホはただテーブルの上にあっただけで手に取ることは許されていなかった。

スマホを片手に持ちながら、食事をしたり、相手との会話を続ける人がいます。これって、本当にやめた方がいいですね。

自分は楽しく話していると思っても、相手が不快に感じたり、その会話に魅力を感じたりしなくなるのです。私自身、絶対に食事中にスマホを机の上に出すことはありませんが、相手がそのような状態だとちょっと残念……。近い人なら注意することもありますが、そうじゃ無いなら次はないように思います。


【引用その5】SNSは人生の満足度を下げる

フェイスブックを使った人ほど、人生に満足できていなかった。珍しいバカンスや高級グルメの写真に集中砲撃されると、短時間でも人生への満足度が下がる可能性があるのだ。この結果は、立証とまで言えなくても示唆にはなる。論文の著者たちはこのように結論づけている。「フェイスブックは表面的には、人間のソーシャルコンタクトへの本質的な欲求を満たしてくれる貴重な場である。しかし、心の健康増進するどころか悪化させることを調査結果が示唆している」

イエール大学の研究者は、5000人を超える人々の心の健康2年にわたって調査し、同じ現象に行き当たった。ある期間にSNSに費やした時間が長かった人ほど、そのこの数カ月間、人生に対する満足度が下がっていったのだ。

SNSを見ていると、キラキラ写真ばかり目にします。「リア充」という言葉もよく聞きますが、アップするのはそのような写真ばかり。普段は、すごく忙しい生活だったとしても、その優雅な一瞬をみんなアップするのです。それがわかっていないと「いつもこうなんだ」と思い、自分と比較し疲弊していくのです。

SNSに上がっているのは、「最高の状態でいつもとは違う」そう思えないなら、見ない方がいいです。

私は、タイムラインは見ずにある特定のグループ(仲間内だけのもの)を見るようにしています。そこは、コミュニケーションとして必要な場だからです。

SNSは、見たいものだけ見る。
そうしないと、ドンドン毒されていきます!


まとめ&宣言

スマホの時間を減らし、SNSからちょっと距離を置くようにします。

正直、仕事だから使っていますが……そこと関係ないところは、切ってもいいと思います。読書も、スマホのアプリで見るよりも、紙の方が良いでしょうね!



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