認知症及び認知症ケア に関する研修【認知症の症状・認知症ケアについて】
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。
介護施設で必要な【認知症及び認知症ケア に関する研修】の資料となる記事を作りました。
認知症という病気は、その人その人で症状や進行度が異なるため、利用者さんの状態に応じた対応が求められます。
よって認知症への理解を深めることで、ケアの質が向上し、利用者さんとの信頼関係を築くことができます。
また、適切なコミュニケーションやケアを通じて、利用者さんは安心し、穏やかに過ごしていただくことができます。
今回は認知症の症状やそのケアの方法について詳しく解説します。
是非一緒に、学んでいきましょう。
具体的な内容は、次のとおりです。
この記事は、4200字程度のボリュームでお伝えします。
それでは早速、見ていきましょう。
認知症に見られる症状
認知症の症状は大きく「中核症状」と「周辺症状」に分類されます。
中核症状
中核症状とは脳の機能低下により発生する症状のことです。
心理的なものではなく、脳の神経細胞が障害されることで起こるといわれています。
症状としては、記憶力の低下、時間や場所の認識障害、理解力や判断力の衰え、計画や実行の困難、感情のコントロールの変化などがあります。
具体的には次のとおりです。
周辺症状
周辺症状は、中核症状がベースとなり、本人の痛みや不安、性格や生活環境などにより引き起こされるものです。
これらの症状は「行動・心理症状(BPSD)」とも呼ばれます。
具体的な症状は「行動」と「心理症状」に分けて考えます。
認知症ケアの基本的な理念
認知症ケアは、「パーソン・センタード・ケア」のアプローチが広く浸透しています。
「パーソン・センタード・ケア」について詳しく知りたい方は、コチラの記事を参考にしてください。パーソンセンタードケアとは?認知症ケアの考え方と活用例を徹底解説:そよ風
このアプローチは、認知症を抱える人が本来持っている能力を最大限に引き出すことに加えて、その人の視点に立ったケアを実施する、といった考え方です。
この考え方は、単に支援を行うのではなく、認知症の方を一人の尊重すべき存在として捉え、その方の尊厳を守りながらケアを提供することが求められています。
ケアを実践する際には、認知症の方を「かけがえのない個人」として見なし、その人が持つ人格や個性を大切にする姿勢(尊厳を守る姿勢)が非常に重要です。
尊厳を損なわないケアを実現するためには、いくつかの側面(身体面・精神面・社会面)に注意を払う必要があります。
まず、身体面では「ケガや病気を防ぐ」「身体機能の低下を避ける」ことが大切です。
精神面においては「痛みや不安、怒りなどのネガティブな感情を抱かせない」「相手を子ども扱いしない」といった配慮が求められます。
また、社会面では「個人の権利を侵害しない」「経済的な負担や損失を防ぐ」といった観点も含め、認知症の方が社会の一員として尊重され続けることが重要です。
このように、身体的・精神的・社会的な側面にバランスよく目を向けながら、認知症の方の尊厳を守り、安心して過ごせる環境を整えることが、質の高い認知症ケアの鍵となります。
中核症状に対するケア
認知症の中核症状に対するケアは、大きく3つに分けられます。「機能の回復を目指すケア」「低下した機能を補完・支援するケア」「機能が低下しても安心できる環境づくり」です。
具体的には、次のような方法があります。
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