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単発独り言日記①「自立するには」
僕から申し込みを辞退させていただくことも
ごりっぱスタジオは今、新人応援キャンペーン受付中です。
しつこく書いているように、当店は「趣味の自己満足のスタジオと言われたら、その通りですと答えるしかない」しがない個人スタジオです。
余裕のないセンシティブな立場の新人に、僕などが関わるべきではないとは思っているのですが、一方で。
成果の前にただ何かを掴んでみたい新人だっているだろうとも思いますし、そうした新人さんとであれば「サンプルのアピールがどんな結果になったとしても、笑いあって済ませられる個人スタジオレベルだからこそ、役に立てること」もあるんじゃないかと思っています。
社会貢献‥‥とまではいかないけど役割分担の端っこの一つくらいの役割は担えるかもしれないなぁ、と思い至り、受付をはじめました。
でも、せっかくのお申し込み対して本当に本当に申し訳ないのですが、僕から辞退させていただくこともあります。
お話を伺ってみて、自立へ向かうためのステップとしてではなく、言葉のチョイスや端々に、うっすらお任せ感を感じる印象を抱いてしまった時などです。プレイヤーにはそれぞれの生き方や価値観がありますからそうした姿勢は決して否定するつもりはありません。
ただただシンプルに
「あなたがイメージしてる将来図でみると僕では役不足だと思います‥‥すみません」と思うのです
自立に向かうサポートって
”自立を目指すプレイヤー”のサポートは何をすればいいのか。
僕の(前職から引き続く)最大のテーマでした。
ほとんどのプレイヤーはもちろんそれを目指してそれぞれがそれぞれの出来ることを精一杯努力していると思います。でも、具体的に何をどうすれば近づけるのか。僕は講師をやらせてもらっているのに、結局最後まで、明快にはサポートができないままでした。
もちろん、他講師の皆さんが「なんでもかんでも自分でやることではなく適切に助力をリクエストすること」などの定義をくださっていたので、頭ではわかってる気はしてたのですが…
でも、僕の場合ここでまた問題
「適切に助力を乞えるようになりたいけど……どれが適切か判断できない‥‥(ノ_<。)」
振り返って自分を見てみれば、適切な助力を乞うてみたつもりが、後で考えるとまるで適切でなかったという人生を送ってきてしまった僕であります。
世の中の人々には、きっと当たり前のようにできてしまえることなんだろうけど、「芸能系の道をわざわざ選ぶ」なんて、社会からドロップアウトしまくってる僕にとっては、難問なのであります。
逆説的に、一箇所への執着を減らしていけるイメージ
そんな僕を見て人生の諸先輩方は、さらに噛み砕いて『私は◉◉をやりたくて、▲▲などを進めているが、✖️✖️の部分はどうしてもやりきれなかった。そこで、あなたに助けを求めたい、という流れ』とも教えてくださいました。
なるほど!ここまで言っていただいたらようやくわかりました、嗚呼ありがたすぎるケーススタディ。
でも‥‥‥
頭でわかっちゃった分、実行できることと実行できないことがある気がしてさらにビビっちゃうというか‥‥正論すぎるからなのか、ストイックさについていけないのか、とにかく僕の場合なぜか胸にバッチーン!と来るところまでは消化できないでおりました。もっと頑張らなきゃって漠然と奮い立たせる感じ……
そんな中最近。
ふとnoteのTL に流れてきた記事を読ませていただいたのですが
「自立」とは依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。
https://www.univcoop.or.jp/parents/kyosai/parents_guide01.html
全国大学生活協同組合連合会HPより
熊谷晋一郎さんによる記事『自立とは「依存先を増やすこと』
これまで教えていただいてきたことと同じことを言われてるのですが、また違った角度で切り取られていました。
ここにきてようやくバッチーン!を超えてガラガッシャーーーーーン!という音が響いたのでありました。
嗚呼コロンブスの卵とはこのことでありましょうか。逆説的に語ってもらって、具体的に一箇所一箇所への執着を減らしていけるイメージ、なんとなれば「自動的に」執着が薄まってるイメージすら掴めたのであります。
リスクヘッジにまでイメージが及べてること自体が、すでにしてちゃんと自立に向かえてる証拠かもしれませんね。複数の依存先を持とうとすることで自ずと”主体的に工夫を凝らしたりする”ようになれてそう。
「適切に」についても、全体を見渡す位置に立ててることから、解決に近づけるんじゃないかと思えました。頼まれる側も重さを警戒しなくて済むし‥‥地に足がついてる感じが伝わる。
あと「え?え?そう考えていいの?あそっか、いいわ!それなら僕でもできそうだからやってみますね」となれる前向き感。
引用記事については、障害のある方が社会参加していくための考えとして書かれているものですから、ナレーターや、僕自身の価値観に安易に当てはめると、誤解を助長したり、悪用されたりする部分もあるかなと迷いましたが
これまで聞いた中でピンと来やすかった「具体的に自立を進められる方法論」だったので、思わず筆を取ってしまいました。
自立に向かう方法論の一つは「依存先を増やすこと」。
僕自身も、謙虚に、どんどんたくさんの人に助力を求めていくことで、自分の自由を増やすことに繋げていけたら素敵だなあと思いました。
ちなみにこの単発日記「逆説で感じた独り言シリーズ」。
次回は「読みに引っ掛かりを持たすために毒っ気を出すには」を描いてみようと思っています。