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アナウンサー試験・緊張を克服するには?

結論から言うと、
「心地良い」から抜け出してみよう!
というお話。

自分の人生がかかっているとも言える面接で
緊張するなというのは無理な話なのですが、

厳しいことを言うと、
面接で緊張するようでは、
アナウンサーの仕事は務まらない。

アナウンサーの仕事は緊張の連続である。
なんなら内定して仕事が始まってからの方が
よっぽど緊張するような状況に直面する。

だから、
面接で明らかに限度を超えた緊張が出てしまうと、
残念ながら採用されない。
仕事が務まらないと判断されてしまうからだ。

例えば、生放送で頭が真っ白になれば終わりだ。
ニュース1本読むのも、
私は最後の最後まで緊張せずにこなすことは
1度もなかった。
とにかくピッタリ時間通りに、
間違えずに、咳き込まずに、冷静に、
無事に伝え切る。

たった5分かもしれないが、
その5分は何が何でも絶対に逃げられないし、
テレビの向こうには数千人?数万人?
全国ニュースとなれば数百万人?の人がいると思うと、
気が遠くなるような恐怖に襲われたこともある。
それに、もし失敗をしようものなら
会社の信用にも関わるのだ。

他にも、一言一句絶対に間違えないで、
時間もピッタリで終わらせてほしい、
たかが数分、されど数分、そのような生放送の仕事もあった。

3・2・1…と本番が始まると、
もうそこから逃げられない。
無事にやり切るしかない。
そしてそれができて当たり前という立場にあり、
とにかくプレッシャーというものがのしかかる仕事でもある。

どんな仕事でも大きなプレッシャーはある。

ただ、特に生放送という仕事では、
一瞬一瞬が緊張の連続。気が抜けない。

うまく説明できないが、流れていくもの。
完成という形もない。
その数分という限られた時間が全てなのだ。

他にも、いつもテレビで見ていたような方に
インタビューをすることもある。
緊張せずにできるわけがなかった。
初対面の方から話を聞き出したり会話をしたりもする。
人見知りだなんて言っていられない。
コミュニケーション力も見られている。

だから、
面接の時点で過度に緊張するのは減点の対象になる。

ひとこと緊張といっても、色んな緊張がある。
ざっくりいうと、
いい緊張と悪い緊張に分かれる。
動揺したり、頭が真っ白になったり、
オドオドしたり、
明らかに相手が不安になるような緊張は
悪い緊張だが、

自分を奮い立たせたり、原動力になったり、
モチベーションになるような
程よい緊張感はむしろ必要だ。

緊張=悪 とは限らない。

ただ、悪い緊張をしないために、
本番に向けて念入りに準備をする。
だからアナウンサーの仕事のほとんどを占めるのが、
事前準備と言われている。
程よい緊張感はむしろ必要だ。

「悪い緊張」をいかにして克服していくか。

その方法があるとすれば、
今のうちに
たくさん緊張をすることではないかと思う。
アウェイな状況に身を置いたり、
目上の人とコミュニケーションをたくさんとったり、

こんな場に行ったら緊張するなぁ、
というところになるべくたくさんいくこと。
ちょっと背伸びをしてみるのもいい。
そうすることで、やはり慣れてくる。

例えば、めちゃくちゃ緊張する場があって、
そこに2回行くとする。
1回目と2回目、
絶対に同じレベルの緊張をするかというと、
そんなことはない。
2回目は絶対にある程度の慣れ余裕が生まれているはずだ。

それを繰り返していく。

面接だってそう。
初めての面接と数回目の面接では
絶対に心の余裕が違う。

だからこそ、
今のうちにたくさん緊張しまくるところに行けばいい。

そして経験を増やし、慣れを増やし、
それを重ねていくことで、
それまでは、初めての場所というだけで
ドキドキしていたはずが、
初めての場所にすら慣れてくる。

面接官を前にすると緊張するなら、
面接官のような年代の人や立場の人と
たくさん接すればいい。

私にとって、いつも緊張するのが恩師だった。
まずは恩師と会話ができる場に顔を出す、
恩師に聞いてもらえるような話をする、
それだけでも私には鍛えるには十分すぎた。
そして恩師と対等に会話ができるようになることで自信がつき、
面接官に対しての緊張がだんだん取れていった。

アウェイだと感じるなら、
どんどんそのアウェイに身を置く。
そうすることで緊張を乗り越えることができる。
面接で緊張していてはもったいない。

今から、日常から、
緊張するような場にどんどん身を置いてみる。
面接の前にすでにたくさんの緊張を乗り越える。

もちろんなんとなくではなく、
緊張する場でも堂々とする、会話をする、など
きちんと目的意識を持って行動する。

それが私の学んだ面接での緊張を乗り越える方法。

そして私が緊張を克服し、堂々とできていたかというと、
めちゃくちゃ緊張したし、
人前に出るなんて考えると今でもドキドキするし、
仕事でも心拍上がって
手に汗かくことはたくさんあった。
アナウンサー試験の面接も、最初の頃は震えたし、
それも挑戦して失敗を重ねて克服してきた。

性格もあるし、
緊張を乗り越えるのは簡単なことではないのは
良くわかる。
ただ、せめて緊張を表に出さないようにできるといい。

緊張は乗り越えることができる。
慣れていくかどうか。

今からどんどん緊張する場、
初めての場所へどんどん出ていこう。


私がどうアナウンサー試験に向き合ってきたかを
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