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新入社員に贈る言葉2022

挨拶は社会人の基本か?ケースバイケースの判断が現実的

 挨拶はコミュニケーションの基本中の基本です。仕事は、個人で完結するものではないので、コミュニケーションの不出来は仕事の質に直結します。しかし当然ながら、挨拶さえ出来ればそれだけで仕事が進むというものでもありません。
 最初に気に留めておくべきことは実際に会社に入社してみてその会社のコミュニケーション密度を知ることです。例えば、何百人も働いているような規模の職場で、全体のコミュニケーション密度が低いような場合には、誰でも彼でも所かまず声を出して挨拶することはかえって奇異な目に映るでしょうし、逆に少人数の職場で数回の挨拶で全社員と挨拶出来るようなコミュニケーション密度の高い職場でしたら挨拶が出来なければそのまま印象を落とすことになるでしょう。
 従って、私の持論を言うと、会社での他者との挨拶の必要性はケースバイケースであって、その場その場で自分で適宜適切な選択をしていくしかありません。それが現実的だと思います。逆に、言うとそういう状況に応じた判断が出来るのが真の社会人と言えます。例えば、入退社にすれ違った人や、エレベーター・給湯室等で一緒になったときには自分から挨拶しましょう。新入生にとって大事なことは先輩達に顔を覚えて貰おうとする姿勢です。それがあるかないかでその後の会社での過ごしやすさにも大きく影響するでしょう。

挨拶が無視されるときの対処法

 しかしその一方で、残念ながら挨拶しても平気で無視してくるような人はどこの会社にもいます。数回トライしてもやはり無視されるような場合は気にせずもう諦めましょう。そういう人は、誰に対しても同じことをするか、自分と仲の良い人、立場が自分より上の人にしか挨拶が出来ない人です。意外にも、このように社内でまともに挨拶が出来ない人の中に、役員であったり、お客さんに営業に行く立場だったりするような人が決して少ないことが不思議です。つまり、会社というのは、残念ながら本当の大人や社会人になりきれていない人がある一定数います。そういう人にはいちいち心を動じさせることなく、その人はその程度の人間なんだと開き直って認識すべきです。そういう人は、上述した通り、別にあなたが特別だからというわけでもなく他の人にも同様に接していることでしょう。
 ところで、そういった挨拶をまともに返せないという人は多にして仕事上でも何かしら問題や欠陥を抱えているものです。ですから、もし仕事上、そういう人と交わらなければならないような場合は良く注意が必要です。

メンターはあなたを救う

 入社して数ヶ月は、あなたにとっても会社にとっても互いに探りの期間となります。会社では、上記の挨拶の問題やコミュニケーション密度以外にも、業種、就業体系、意思決定様式、オフィスレイアウト等の様々な有形的および無形的要因によりその会社の雰囲気が形成されています。ですから、まだ新入社員と呼ばれる間にそういうものを見極めることがとても大事です。そして、会社にはそれを既に見極めた達人の先輩がいます。仕事で行き詰まっり悩んだりしたときに、誰に相談するかというのも重要な判断です。相談する相手を間違えれば問題がより大きくなり結果は地獄です。ここで重要なことは、残念ながら必ずしも役職が高い人が正しい判断を常にするとは限らないということです。もちろん、会社の方向性が問われるような責任が発生する場面では上司の判断に従うことになりますが、問題の内容や重みに応じて適切に相談する相手を判断することが大事です。
 そのためには、社内のメンバーを見渡してしっかり見極めた上で自分のメンターとなる先輩を見つけましょう。良いメンターに巡り逢えることが出来た人は都度相談することで正しい方向に導かれるでしょう。例えば、人間関係での悩みであったり、自分が考える解決策と会社の方針との間に違いがあって納得出来ない場合など、メンターの経験から積んだ知恵に助けられるでしょう。

まとめ

 環境変化は誰にとっても緊張感を与えるものです。それは原始から動物としての防衛反応の表れであり、人間とは平等にそういうものであるとあまり深く考え込まず緊張している自分をそのまま受け入れることが大事です。誰にとっても何についても初めてことはあるわけですし、それは今までもこれからも変わりません。新入社員の皆さんにはぜひ自信を持ってこれから社会人としての一歩一歩を着実進んでいただいて、会社にとって欠かせない戦力として活躍していただきたいです。


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