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アートの旅

ArtoMe(アートミー)主宰のTOMMY☆です!

アートを「窓」のような媒介として、今いる国や地域に居ながらにして「旅」ができるのもアートの醍醐味や面白さの一つだと思っています。こう書くと、読んでくださっている方の多くの方が、私が何を書こうとしているか想像できるかと思います笑。

表現されているそのアート作品は、海外を舞台にしていたり、国内であってもご自身が馴染みのない場所を舞台にしていたり、モチーフ(題材)にしていたりします。写真や映像もアート表現の一つです。

アートを見ることで、他国や他の土地そして文化や歴史を知ることにも繋がります。まさに「旅」のような体験をしていると言えます。

今は、映像・動画・VRなど多くの今ここにいながらにして「旅」が出来るのですが、あえてのアートの「旅」を楽しむ理由。それは、アーティストが考えるイメージの中へ入る「旅」なのです。製作者であるアーティストの3感(感情・感覚・感性)によってアートを表現しているから、です。

見たままの風景を切り取っている場合もありますが(絵画でいると写実的描写が該当します)、仮に写実的な表現であっても「アーティスト」という一人の人間の3感や目、視点によって製作する対象物を捉えて製作されたということは、見る側にとっては"他者"の違った視点によってその対象物(作品)を見ることができるという、他者の頭(というか3感)の中身を覗き見ているようなものです。これは、普段なかなか体験体感できないでしょう。非日常な体験とも言えるのです。

アート作品が、海外や見る人の住まい以外の場所を表現していることによる、まさに「旅」もできるのですが、さらにアーティストという他者の3感を垣間見ることができる体験が、私はアート特有の「旅」であると思っています。

普段、私たちは言葉(話言葉や書き言葉)を中心に他者とコミュニケーションをして生きています。

もちろん言葉で表現しているアーティストもいますが、多くはイメージ(映像=絵画や彫刻、動く映像などの表現物)によって、アートはコミュニケーションが見る人たちと生じているのです。

前の記事で、「アートの三位一体」について書きました。この内容と重複する部分もありますが、「アート作品」「アーティスト」「見る人」この三者によってアートは初めて成立します。なぜなら、アート作品がただあっても単なるモノとなってしまい、見てくれる人がいなければ本当の意味での作品としての機能が発動しないのです。見てくれる人がいて、初めて「コト」つまり何らかの「物語」が生まれ、やっと作品が生かされる、本来の存在を発揮すると言えるでしょう。


アートを見ることで、私たちをいろんな3感(感情・感覚・感性)を呼び起こしてくれます。全ての作品は、何らかを大なり小なり見る側の私たちへ喚起してくれているとも思います。

「旅」は、旅人にとってまだ経験したことのない新しい体験や体感そして喜び(喜びだけでは時にはないですよね)などの感情が生まれます。好奇心が、旅へ誘ってくれます。アート体験と非常に似ていると思います。

その土地の美術館やギャラリーなどを巡る目的の旅も、もちろん超オススメです。その国や土地の独自性、民藝的なものや足を踏み入れて自分自身をその場に身を置くことでしか感じることが難しい「磁場」とか。

旅先でのアートの楽しみ方についても、どこかのタイミングで書きたいと思っています。国内だけでも沢山の美術館がありますからね。ずっと旅しながら、アート巡りをしてみたいとかねてから妄想しております笑。

ちなみに、今回の記事の画像は東京都新宿区にある「草間彌生美術館」で撮ったものです。無限の空間が広がっていました。

この記事を読んで、少しでもアートを見に行きたい!と思っていただければ嬉しいです。では、また!

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