脳梗塞の入院生活② 高次脳機能障害?何それ?
目に見えない障害
前回投稿でも書いたが、手足については順調に回復。
顔面、口はゆっくりだが回復していた。
▼前回投稿はこちら
リハ時間以外も廊下を歩いてウロウロしてみたり、握力鍛えるやつ(名前わかんない笑)をして過ごす。
口も喋れるが喋りづらい。咀嚼もしづらい。へんてこな関西弁+岡山弁+広島弁だけど、伝えたいことは伝わってはいるから良いかと思いつつ、言語もリハ時間外でも早口言葉をやって過ごしていた。
こうして目に見える部分は回復も明らかだったのだが…
入院生活を送る中で、自分であれ?おかしいぞと思うことがあったり、看護師さんや作業療法士さんから指摘を受けるようになる。
・廊下を歩くと左側が何故かぶつかる
・言われたことをすぐ忘れる
・非効率な動き方をする
・メッセージアプリの誤字、脱字が酷い
・話したり、何かする度にあくびを連発する
・すぐ疲れる すごく疲れる
・スマホをずっと見てると気持ち悪くなる
こんなことがあり、筆記試験的な検査を受けることになる。
またこの検査が時間がかかる、すごく疲れる…
そして全ての検査が終わったあと、作業療法士さんから
『tommyさんは高次脳機能障害の症状がありますね』
と伝えられた。
高次脳機能障害
初めて聞いた言葉だった。
病院が独自で作成している冊子とともに、各症状について説明されて、私がどれに該当しているかチェックがつけられる。
詳しく説明されると確かに自分の症状だわってなり、これらの症状は高次脳機能障害の影響だったのかと知ることになる。
脳梗塞で脳細胞が壊死したことが原因で色んな症状が出るのだが、私の場合は忘れやすくなったり、段取りが悪くなったり、疲れやすくなったりしていた。左側がぶつかるのも半側空間無視という、空間認識能力が弱くなったことが原因とのこと。
後々で症状が出るのだが怒りやすくなったりゲラになったりもした。
▼高次脳機能障害とは?
パッと見で分からないのがこの障害の辛いところ。
高次脳機能障害って言葉も内容も世の中に浸透していない。なのでこういう障害を持っていて、こういう症状がありますと説明しておかないと、こいつ忘れやすい奴だな大丈夫か?とかあくびばっかりで失礼な奴だなとか思われてしまう。
また別の記事で言及するが、離婚の原因となってしまったし、復職後説明しても全く理解が得られず心が折れてしまった。
この記事を書いているのは、発症から約1年経過しているタイミングなのだが、未だにこれらは治っていない。自身で障害のことを理解し、不自由ながらもどうすれば良いかを考え工夫してうまく付き合いながら生活している。
回復期病棟へ
高次脳機能障害はあるものの、身体はかなり回復したこともあり、回復期病院へ転院しリハビリ入院する話が持ち上がった。
が、担当の作業療法士さんがうちで面倒を見ますと担当医に話してくれたようで転院はせずに、その病院の回復期病棟へ移ることになった。かなり珍しいことらしい。
引き続き歩行の訓練や、少し負荷をかけた運動などを実施。走れた時は嬉しかったなぁー!今でも覚えてる!
パソコンでの文字入力なんかも始まる。スピード遅くなりすぎて絶望したし、とにかく疲れる…。
言語は引き続き早口言葉をやり続ける。
そんな毎日を回復期病棟とリハで過ごしていた。
そして約2ヶ月が経過したあたりで退院して通院リハに切り替え、日常生活に戻る訓練をしましょうという提案を受ける。
早く家に帰りたいという思いもあったし、ある程度回復したからもう大丈夫じゃね?と変に自信があった。
即答ではい!と返事してじゃあ来週末退院しましょうと退院日が決まった。
日常生活に戻れる!ハッピー!と思っていたが、いざ生活が始まるとあれ困ったぞということがあることを知ることになる。。
それはまた次の投稿で…。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
また次回の投稿をお楽しみに!!
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