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厳しさの中にある優しさ:上司の言葉


1. 心に残る上司の言葉


皆さんには、心に残る上司の言葉がありますか?
それは、叱られた時の厳しい一言だったり、ふとした瞬間に掛けてもらった励ましの言葉だったりするかもしれません。仕事で行き詰まった時、ふと思い出す言葉がありませんか?

私にもそんな言葉があります。それは、私が仕事の中で諦めそうになった時や挫けそうになった時、いつも私を奮い立たせてくれる言葉です。

2. 店長になりたての頃の苦悩と挑戦


「店長になりたい」と言い続けた私。
ですが、それを実現した瞬間から、現実の厳しさを思い知らされました。
毎週月曜日にある上司との電話ミーティング。
数字の確認はもちろん、売り上げ未達の要因について追及される日々。
私の答えはいつも「気温が暑いから」「強化品が客層とあってないから」と表面的なものでしたが、
上司は「それでどうする?」と本質を突いてきました。

正直、月曜日が来るのが嫌でたまりませんでした。上司に詰められるのが怖くて、わざと元気のない声で話してしまうこともありました。当然、さらに叱られるだけでした。

そんな上司は1年後、私のお店の担当から外れました。でも、店長会やエリア内のイベントでは顔を合わせることがありました。
仕事では厳しかったけれど、雑談ではメンバーや会社のことを本当に大切に考えている優しい人だと気づくようになりました。

3. 半期の売り上げ達成の報告会


店長になって数年経った頃、私にとって最後のチャンスとなる店長試験の期がやってきました。
幸運にも売り上げも目標を達成し、報告会でも自信を持って発表することができました。

報告会では、一人ずつ上司からフィードバックをもらいます。順番が来た時、あの上司からの言葉は予想外のものでした。

「よく腐らずにここまでやれましたね。」

驚きました。あの厳しかった上司が、私を褒めてくれたのです。あの日々を思い出し、胸がいっぱいになりました。

ストックルームが散らかりすぎて泣きながら片付けた日、メンバーが次々と辞めていき、自分のリーダーシップに絶望した日…。

上司からしたら未熟な私は心配な店長だったと思います。
「店長やめる?」と言われたことはありませんが、「こちらがお願いして店長やってもらってるから。。」のような申し訳ない言葉を言わせてしまったこともあります。

それでも、上司から教わったレイアウトのコツや接客の姿勢を信じ、努力を続けてきました。
その結果、売り上げを獲得できる店長になれたのです。そして何よりも、あの厳しかった上司からの言葉が、私にとって何よりのご褒美になりました。

4. 言葉の意味とその後の影響


あの上司の厳しさには、優しさが込められていました。私が新人店長だった頃から、遠くで見守り、一人前になれるように支えてくれていたのだと後になって気づきました。

「よく腐らずにここまでやれましたね」という言葉は、私にとって人生の教訓になりました。どんなに苦しくても、諦めずに努力を続けることが大切だと教えてくれたのです。

その後、感染症の流行でお客様の来店が減り、売り上げが思うように取れない時期がありました。
それでも、「ここから絶対に這い上がってやる」という気持ちで乗り越えることができました。

産休を経て復帰する際も、元店舗の退店という現実が待っていましたが、あの上司からの「一緒に頑張りましょうね」というメッセージが心を温かくしてくれました。

5. 結び


仕事の中で厳しい指導を受けると、時には心が折れそうになることもあります。
それでも、その厳しさの裏にある優しさや期待に気づくと、その経験が大きな力になるのだと私は実感しています。

皆さんの心にも、忘れられない言葉があるはずです。それを大切に、そして誰かにそんな言葉をかけられる自分になれるよう、これからも一緒に頑張りましょう。



#心に残る上司の言葉

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