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書き留めておきたい怪談話、不思議な話

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創作ではなく、人から聞いた話や自分が体験した話を書き留めていきます。
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2020年7月の記事一覧

友達が亡くなったあと、居酒屋で。

小学生の時に仲が良かった友人が、大学に入ってすぐ何かの病気になって長いこと入院した。その後、退院して連絡を取り合っていた。大学2年だか、3年くらいのとき。 「大学での勉強が遅れちゃったから、勉強するのが大変だよ~でも戻れてよかった!」 とかメールで言っていて、大学の教授とかも心配してくれていたようで、彼女を気遣っていろいろとケアしてくれているようだった。 彼女は理系ジョだったので、実験とかができることが楽しいと言っていたのを覚えている。 彼女が大学に復帰して間もなく、彼

未来予想者

私は小学校受験に失敗した。母親は地元の小学校をあまり信用していなくて(確かにちょっと荒れている小学校だった)私を他の区の小学校へと越境通学をさせる手はずを整えた。よって、私は小学校1年生のころから電車に20分くらい乗って、遠くの小学校へと通学していた。これは小学校低学年の頃に出会った不思議な女性の話だ。 私は電車の中で本を読むのが好きでよく本を読んでいた。どんな本でも興味を持てば読むタイプで、その日も家から最寄駅に行き、電車に乗って、学校に向かう途中、何かの本を読んでいたと

あのとき確かに部屋が揺れた

私の友人に実家がお寺さんの子がいる。 この話は高校三年生の夏の話だ。私は受験をしない人(そのときは全く大学に進む気がなかった)で、友人の2人は受験を控えていたが、合格はほぼ間違いない感じだったので、そんなに切羽つまっていなかたった。私たちはなぜか卓球にめちゃくちゃハマっていた。「うちの家、卓球台あるよ?」という実家がお寺の子の発言に大興奮し、「卓球合宿しよう!」となり、夏休みにお寺にお泊りしにいくこととなったのだった。ちなみに私たちは東京の女子校に通っている、全員東京出身者で

イベント企画をしている人から聞いた話

私は、人と話していてネタがなくなってくると「怖い話が好きなんです。何か怖い体験ないですか?」と聞く。だれしも1つくらいは持ちネタがあるもので、喜々として話してくれることが多い。 この話は、飲み会の席でイベント企画会社に勤めている人から聞いた話だ。 その人は今は出世して大都市で行われる大きなイベントを手掛けるようなったが、まだ若かったころは、地方の商業施設などのイベントを担当していたそうだ。 商業施設の集客イベントを考えていたとき、「夏と言えばお化け屋敷!」ということで、と