友達が亡くなったあと、居酒屋で。
小学生の時に仲が良かった友人が、大学に入ってすぐ何かの病気になって長いこと入院した。その後、退院して連絡を取り合っていた。大学2年だか、3年くらいのとき。
「大学での勉強が遅れちゃったから、勉強するのが大変だよ~でも戻れてよかった!」
とかメールで言っていて、大学の教授とかも心配してくれていたようで、彼女を気遣っていろいろとケアしてくれているようだった。
彼女は理系ジョだったので、実験とかができることが楽しいと言っていたのを覚えている。
彼女が大学に復帰して間もなく、彼女は容態が急変して亡くなった。亡くなる2週間前くらいに、小学校の同級生が開いたBBQに参加していて、そのときはちょっと元気なさそうだったけど、来れるくらいだから大丈夫だと思ったと同級生たちは言っていた。
私はそのBBQに行くか、彼女から聞かれて「仕事があるから」と断った。行っていれば、彼女に最後に会えたのにと、今でも悔やんでいるし、今はなるべく誘ってもらったイベントには顔を出すようにしている。もう同じ後悔はしたくないと思ったからだ。
彼女が亡くなったことを私たち同級生が知ったのは、亡くなって1か月くらいしてからだった。仕事帰りの電車の中で同級生からメールが来た。「落ち着いて読んでね。びっくりすると思うのだけど、〇〇さんが亡くなりました。」という内容で、本当にびっくりして号泣してしまった。
1か月くらい経っていたので、彼女はすでに埋葬されていたため、ご両親がお別れ会を企画してくださり、会場を借りて、彼女のことを思い出す会を開催した。私たち小学校の同級生や、彼女の中高、大学時代の友人が集まって彼女を忍んだ。たくさんの人が来ていて、彼女がたくさんの人から愛されてたんだなと思った。
会は1~2時間程度で終わり、私たち小学校の友人は近くの居酒屋に移動して、ごはんを食べることにした。ドリンクを頼んで、店員さんがドリンクを運んできた。
「みんな飲み物揃った~??」と友人が声をかけて、各々自分が頼んだものを手に取った。
「これは?カシオレ」
誰も手に取ってないカシオレがテーブルに残っていた。
周りを見渡しても、その場にいた全員が自分が頼んだドリンクを持っていた。
「あれ??これは?」
「〇〇ちゃんのだよ!たぶん!いるんだよ!」
友人が笑った。
誰もそれを怖がったりせずに、「そっかそっか」「飲みたかったんだね~」などと言いながら、そっとグラスをそのカシオレにグラスを重ねた。
私は実はちょっと怖かったんだけどねw
今でも彼女はたまーに私の夢にでてきてくれる。怖くはないから、彼女は今頃天国で幸せに、カシオレを飲んでるんだろうなって思う。彼女と天国で会うのは楽しみだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?