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下落相場をどう乗り越えた?2022年の相場を“バーゲン”と捉えた投資転換【海外赴任中】

【2022年の下落相場を“バーゲン”と捉えた投資転換】

こんにちは、トミです。
これまで2回にわたり、仮想通貨とペニー株で痛い目を見た話をしてきました。正直、「この人、懲りないな…」と思われたかもしれません。
でも今回は一転、海外赴任中、入金力がアップしたこともありますが、ようやく短期投機から本格的な長期投資に移行した話を掘り下げます。
そして2022年の終わりの見えない下落相場(S&P500やNASDAQ100の続落)をどう乗り切ったか、そのときの心構えなども共有しますね。

■ 1. コロナ禍に海外赴任:思わぬ収入アップと浪費しない生活
• 妻子を日本に残して単身赴任(妻のキャリア継続意思や、海外のアジア人へのヘイトから)
• 駐在手当や家賃補助はあるものの、物価は高いし浪費すればすぐにお金が飛んでいく世界。物価高を嘆きながらも倹約し、月々投資に回せる金額は日本在住時よりも激増
• コロナ禍で外出や旅行に制限がかかり、思いのほか支出が少なく済んだ

海外赴任の直前、ペニー株失敗の痛手を抱えつつも、 ‘投機はもう懲り懲り…’ と少しずつ思い始めた矢先でした。入金力が増えたなら、今度こそ堅実な投資をしよう、と。2018年からはVOO、QQQ、先進国投信など、インデックスの積立投資はしていましたが、ついつい流行り物に手を出して損を出していました。
2020年からは、自分のリスク許容度の範囲、ということでレバレッジNASDAQ100投信も自動積み立てをしており、インデックス系については短期売買はせず、10年20年後を見据えて「ホールドする」ということは当時から強く意識していました。

■ 2. 現地証券口座を開設:Firstradeを活用
• 海外赴任から半年後、流石に何投資活動しないのは機会損失だと思い、2021年の後半には英語での手続きに苦労しながら口座開設(仕事でも使っていたDeepL翻訳や日本人のブログを活用しつつ)
• 米国ETFはS&P500のVOO、当時日本ではまだ買えなかったQLD(2倍レバのNASDAQ100ETF)を毎月積み立て
• 以前の仮想通貨やペニー株失敗を経て、「インデックス投資を基本としつつ、2倍までのレバで指数ETFが王道だな」と考え始めた
・3倍の値動きをするETF、例えば情報技術系の3倍ブルETFのTECLをポートフォリオに組み入れるも、値動きが凄まじ過ぎて気になってしまい、自分にとってのリスク許容度を超えていると判断して早々に売却
・毎月の生活費を残して、マイルールに則り機械的に積み立て。当時はVOOを1、QLDはVOOの価格分購入(VOOが$400とすれば、 QLDは$80×5など)

■ 3. 2022年の相場急落を“バーゲンセール”と見なしてナンピン
• S&P500やNASDAQが下落し続け、世間は「リセッションだ」と騒ぎに。YouTubeも暴落煽りばかり。SNS系からは距離を置く
QLDの含み損がマイナス40%を超え、一時は損が日本円換算で200万円を超える
• しかし、終わりの見えない下落に不安はありながらも、"総悲観の今が買い時”と判断して不安はありながらもリスクをとってナンピンし続け、結果的に資産全体でプラスへ回復

QLDは値動きが2倍なので、暴落時の含み損はさることながら、価格がじわじわと下がり続ける状況でした。2021年後半にfirstradeの口座を開設後、初めて購入した QLDは$88、そこから$35以下まで下がりました。S&P500指数連動のVOOでさえ、当時は$440で買い始めたところ、$330を下回るところまで行きました。
仮想通貨やペニー株で ‘短期売買は危険だ’ と身にしみて学んでいたので、今回は ‘売らずに買い増し’ という真逆の行動ができました。それを何故できたかというと…

■ 4. 握力を保つためのルール:失敗から生まれた3か条
1. 短期売買禁止
• レバETFでも “資産形成がおわるか、リバランスまでホールド” を徹底し、日々の値動きで売買しない
2. SNS・5ch掲示板などに振り回されない
• 仮想通貨やペニー株で、噂銘柄を買い漁った反省。自分で納得できる根拠のある商品だけ
3. 余剰資金といっても安易に突っ込まない
• “失ってもいいお金” という発想自体がギャンブル思考に繋がる
• まずはコツコツ積み立て & 〇〇%下落したら追加購入、マイルールを決めて、スポット買いもできるだけ感情を排除

以前は ‘余剰資金だからOK’ と対して下落していないのに、あるいは、5%にも満たない下落で追加購入したりすることもありました。今は「余剰資金でも大事なお金’」という認識を持ち、あくまで決めたルール、例えば単純に下落幅での指値、RSIが40以下になって売られ過ぎかなとなったら買いを入れる、恐怖指数(VIX)が35を超えたら買い、などなど、可能な限りルール縛りで積み立て以外の購入はコントロールしました。

■ 5. 資産は7,000万円弱まで成長:何らかのFIREが見えてきた
• 暴落時に買い増したVOOやQLDがリバウンドし、気づけば個人資産は7,000万円近くに。特に QLDは購入単価に対して2倍に。QLDが下落する中、最安値での大量買いはできなかったものの、そこに近い¥40で大量購入ができたので、資産拡大に大きく貢献。
・安定のVOOも追加購入ルールに基づくナンピンが奏功し、インデックス投資でありながら今では40%以上の利益を叩き出す。
1.5億円を目標に、レバETFの売却タイミングや今後の高配当銘柄へのシフトを検討中。
• 不確定要素も多いが、「投資はギャンブルじゃなく ‘地道な積み上げ’」というスタンスが揺るがなくなった。

年間を通しての下落相場を経験し、毎月の積立やスポット買いをしながらも、「本当に自分の行動は正しいのだろうか?」という気持ちは少なからずありました。
インデックス投資は超長期目線で積み立てたら放置という、一見簡単に見えるようで、余計な売り買いを行わないメンタルコントロールが肝です。
私は2022年の下落相場にあって、駐在期間中に入金力にものをいわせた面もありますが、振り返ると不安との戦いでした。

失敗を経て、インデックス投資にたどり着いた私は「凡人の自分が成果を出せるのは時間を味方にするインデックス投資なんだ」という境地になっていますが、浮き沈みの激しい投資の世界において、インデックス投資に関してはある程度の開き直りと放置の精神は必要です。積み立てもできるだけ自動化するなどして、必要以上に時間と労力をかけないようにしなければいけません。

■ 6. 次回へ:妻の投資デビューや家族のライフプランを語る

ここまでで、僕が短期投機の連続失敗海外赴任をきっかけに長期投資を安定させた経緯について
書きました。

次回以降は、
• 現金派の妻が新NISA(投信)を始めたきっかけや家計管理
• 仕事とバリスタFIREについて
・FIREを見据えた日本高配当株の購入(駐在から帰国後、しばらく投信購入の制限があったため)
など、書いてみようと思います。ぜひお楽しみに!


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