AIを使いこなす取材ライターは「見る力」を持っている
「生成AIを取材ライターに活かすなら?」というテーマの講座に参加しました。講師は、編集者のじきるうさん。
以下、ざっくりとした振り返りです。
生成AIの種類
ライターに関していうなら、テキスト系AI、リサーチ系AIがあります。
テキスト系は、ChatGPT、Gemini、Claudeなど。リサーチ系は、Genspark、Perplexityなど。どれを使うか迷いそうですが、お好みのものを使えば良いそうです。
今回の講座で主に使用した2つのAIについて、特徴を簡単にまとめると……
💡ChatGPT
・創造的なことが得意
・無難な回答となる
・リアルタイム検索は苦手
・正確さに欠けるところがある
・処理に時間がかかる
💡Perplexity
・事実ベースが得意
・リアルタイム検索が得意
・正確さが(ChatGTよりは)高い
・処理が速い
リサーチ形でいえば、じきるうさんはPerplexity推し。わたしも講座を受けながら使ってみたところ、処理の速さとUIのシンプルさで一気に好きになりました!
取材ライターはいつAIを使うべきか
結論、実際にインタビューをする場面以外は、いつでも使えるそうです。リサーチ、企画立案、質問案作成、タイトル、見出し……可能性は無限大!
どこで使うか、どのように使うかは、自分なりにいろいろと試して決めることをおすすめしていました。
といっても、初心者ライターが使うことは、じきるうさんは非推奨だそうです。
なぜなら「見る」力がまだないから。具体的には、ファクトチェックや審美眼を養うこと、構成や文脈の混乱を見抜くこと、トンマナのくずれを微調整することです。
また読者目線や編集者目線は、いくらAIが普及しようとも必須です。記事が無難すぎないか?おもしろいのか?SEOや論展開、タイトルのキャッチーさ……
自分で記事を作り上げてこそ、そういった力が養われるのですね。取材現場で1次情報をしっかり集める、現場の感情や意図、微妙なニュアンスをつかむようにしていきます。
使い方のコツ
プロンプト、依頼文を作るときのコツをいくつか教えて頂きました。
まずは、具体的、明確な指示をすること。ざっくりした質問に対して、いい感じの答えをくれるのがAIです。さらに前提情報や具体性があると、求めている答えにより近づけるのです。
品質キープのため、少しずつ指示をするのもポイントです。確かに情報を与えれば賢くなってはいきます。が、一気にドーン!!と大量の情報を送られると、AIも混乱してしまうのですね。ヒトに指示するときと似ています。
リサーチ~企画立案については、追加質問を通してAIと会話しながらだったのが印象的でしたね。
例えば、AIは無難な回答が得意なので、インタビュー対象者のよさや癖が消えてしまっていました。そこで対象者の特徴や口癖など追加情報を伝えると、一気に「らしさ」がプラスされた文になっていたのです!
ちなみに去年のものになりますが、じきるうさんはAIを使って記事を書いたそうです。
今後やろうと思うこと
とにかくAIを使うこと!これに尽きると思いました。
情報のキャッチアップも日々必要です。学んだことが半年ほどで陳腐化するかもしれないほど、アップデートの速いものだとじきるうさんもおっしゃっていました。
・リサーチにAIを取り入れてみる
・原稿のフィードバックをAIからもらってみる
・日々、AIについての情報をつかんでいく
・記事に対する「違和感」を持ち、ツッコミを入れられる感性を養いつづける
・「ライターとして力を磨く→編集者目線を養う→AI本格活用(Xarisなど)」という順を守る
このあたりを意識しつつ、日々の活動にAIを取り入れていきます!