結婚した理由
こんにちは、暑さで日本列島が騒いでますね。
全力冷房部屋から一切出ておらず、暑さを全く体感していません。
トミーです。
ふと、思い出したことがある。
母親から言われた言葉を。
『子供を産まなきゃ、役立たず。』
『男女産んでこそ一人前。』
これを言っていたのは10年くらい前のことだ。
2010年代とは思えぬセリフ。
世の中の色んな事情や気持ちも考えず、こういうことを軽く言ってしまうのが母親だ。
しかし、冷静に思う。
それが言える、ご立派なあなたの娘、30近いのに実家住まいで、嫁にもいけていないとか、無能すぎて恥ずかしくないのですか?
がしかし、そんな論破しても仕方がない。
わたしの自立を、鬼のように封じ込める風潮はもはや母親にとって常識だ。
幼く、何もできない、情けない娘でいなければ、母親が優位に立てないからだ。
そんなふうな環境でも、いつしか結婚をしたいなと思っていた私。
結婚が出来ないこと自体は、私自身の問題だ。
だから、努力をしなければ。
そう、考えながらも婚カツをしたり、集まりに呼ばれたら顔出したり、色々積極的ではあった。
とはいえ、今すぐにでも結婚!というモチベーションはなかった。
じっくり付き合って、結婚したいなと思えたらするくらいの感覚だ。
婚カツをしていると、男性から第一声で聞かれることがある。
『結婚するつもり、ありますか?』
なんつー、ダイレクトな言葉だろう。
そりゃ、結婚相手を探しに来ているのだから、お遊びならば、時間も金も勿体ない。
打率をあげるためには、効率的だ。
わたしは、必ずこう言った。
トミー『好きになったら、結婚したいです。』
大概の男性から、ちょっと気まずい顔をされる。
『そ、そうですよね、、、』
わたしは、打率を下げる女なので、彼らの眼中にはないだろうなと思いながらも、
『せいぜい、なんとも思わない女を嫁にして飯と子供でも作ってもらって、子供の話しか出来ないような夫婦になるがいい。』
と、どのくちが言うんだってほどの悪態を心中ぶちまけていた。
結婚するならば、たとえ婚カツが、きっかけだとしても、きちんと好きになりたかった。
惚れにくいで有名な私だが、しつこく婚カツすれば出会いはあるだろう。
そのうち、誰かを好きになるだろう。
気長に焦らずやろう。
そう考えていたら、あっとゆーまに30代前半になっていた。
いまだに私は実家で篭の鳥だ。
結婚出来ないのは、私自身のせいだが。
巣立ち症候群から子供に守られてるだなんて幸せな人だなぁ。
そんなふうに母親を思った。
そんな母親を見て、くちが開いた。
トミー『私、結婚しても絶対子供産まないから覚悟しといてね。』
日頃から、近所の同世代の女性の話をしている母親。
大概が『◯◯さんの孫は△△なんだってさ。』みたいな内容だ。
ちなみに、冒頭の衝撃的な言葉はよそ様の娘さんや、孫のはなしに対する言葉だ。
鳥籠を絶対に抱え込んで離さないような、この母親だって、よそ様の孫話を、指咥えて聞いているに違いないと思った。
だからこそ言った。
絶対的にショックだろうから言った。
そこで、眉をおもいきしひそめた般若のような母親が一言。
母親『子供産まない結婚に、なんの意味があるの?』
そうですよね。
私が結婚できたとしたら、つぎは私が子供を産んで、
未熟な母親の私に対して優位に立ちたい。
そういうプランだったのだろう。
思惑には乗らない。
と、同時に近所の幸せ孫自慢大会には混ざれないわけで。
それはそれは、御愁傷様でした!!!
と、私は色々と妄想し、すっきりする。
篭を自分で、こじあけようとしたのかもしれない。
しかし、そんな意志がありながらも、結婚したい理由は逆になんなのか。
結婚する理由。
それは、自分のなかでも、なんだか分かっていなかった。
同棲じゃダメなのか?
もはや事実婚とかでもよいんじゃ?
いや、結婚がしたい。
なんだか、よくわからないが結婚生活という経験値がほしかった。
そんなこんなして、数年後。
私は結婚ができた。
篭から、ようやく脱出ができた。
ただいま結婚をして丸2年。
正直、独身時代と二人の関係性は変わっていないし、生活も変わっていない。
変わったことと言えば、
二人が住める場所に引っ越し、
私がちゃんと料理するようになったこと、
家計費をお互いが出していることくらいか。
結婚した理由とは?
よその夫婦に比べたら、そこまで具体的な理由が無さそうだ。
ひとつ言うならば、
篭の外ってこんなに人生楽しいんだな。
それが体感できた。
それを旦那は教えてくれた。
そうか。
わかった。
結婚した理由。
自由に飛ぶためだ。
散々籠の中にいたのだから、自分の意思を大事に撫でてあげたい。
旦那と家族になれて良かった。
家族の良さを知れて良かった。
結婚して良かった。
今日もありがとうございました!
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