
感動したことばその2-no.2〜エリック・ホッファーの「魂の錬金術」を読んで〜
こんにちは。
目を通してくださってありがとうございます。
久しぶりに記事を書きます。
10日ほど開いたかな。
前回紹介したエリック・ホッファーですが、書籍を読み返してたら心に刺さる言葉がどんどん出てきて、本がふせんだらけになってしまいました。
文だけただ紹介しても分かりにくい表現が多いし、リストにして一気に掲載したところで読む方も大変だろうと思いました。
なので、このホッファーの本については、これから数回に分けて、小出しに掲載して私のコメントを添えるというスタイルでいくことにしました。
次回以降複数回に渡ります。
よろしくお願いします。
さっそく本題に入りましょう。
このアフォリズム集は、各箴言をいくつかひとまとめにして小見出しをつけています。
例えば「情熱」、「欲望」、「自己犠牲」など、、、。
今回は、この本の一番最初のアフォリズム、「情熱」の小見出しから↓
情熱の大半には、自己からの逃避がひそんでいる。何かを情熱的に追求する者は、すべて逃亡者に似た特徴を持っている。
情熱の根源には、たいてい、汚れた、不具の、完全でない、確かならざる自己が存在する。だから、情熱的な態度というものは、外からの刺激に対する反応であるよりも、むしろ内面的不満の発散なのである。
「魂の錬金術」より抜粋
自分が持っていた情熱に対するイメージとあまりに違って正直戸惑いました。出だしからつまずいた感じです。1ページ目からパンチが効いてる。
情熱って、スポーツでもビジネスでも、少なくともプラスの要素を含んだ表現として使われることが多いと思うんですよね。それが「逃避」とか「汚れた」とか「不具の」とか、明らかにマイナスの要素で辛辣な言葉を投げかけてます。
明らかにディスってる、、、。
ただ、なんとなく自分の中で共感できる部分もあるのかな、と思ったのも事実です。
よく、目標達成についてこういうことを耳にします↓
「今の自分となりたい自分との差を比較して、どこが足りないかを明確化する。そしてやることが固まったらそれを一生懸命やる。情熱を持って臨めば苦労は苦労とは思わなくなる。そして気がついたらなりたい自分になれている(目標が達成される)」
的な(少し大袈裟に書きましたが)。
このカギカッコ書きで書いた内容ですが、
どこに着目するかでホッファーの言いたいことも分かるような気がするんです。
「なりたい自分」
があるのは素晴らしい。
ただ、
「◯◯になりたい=今の自分に満足できない・今の自分はいやだ」
であったとしたら、、、。
ホッファーの言うこともあながち暴言だとして片付けられるものではないと思うんです。
この表現をどのように捉えるかは
この箴言を読む人それぞれでしょう。
率直に言って、議論になりそうな、意見の分かれそうな内容だと思います。
ただ、私にとっては
「情熱を持つのは素晴らしい」
という固定観念を外してくれたという意味で、
この警句は心に響きました。
長くなりましたが以上です。
また皆さんに伝えたい一文が見つかったら
お伝えしたいと思います。
ありがとうございました。