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詩『人生の意味』

自分が何者かわからない

それは当たり前のことだ

自分の両目で自分自身を外から見ることはできない

だから、人生を通して自分を描いていくのだ

やがて、いつの日か人生が完結したときに、

そうか、自分はこういう人間だったのかと

初めて知ることになるのだ

そのときには、悔いや後悔や恥もあるかもしれない

でもたったひとつでも、誇れることや、貫いたことがあれば

そうだ、これが私という者であり、これが私の人生だったのだと、胸を張ってその問いの答えを受け取ればいい

私の場合は、たったひとつだけ貫いて来たもの、そしてこれからも貫いていくもの、

それが歌なのだ


そしてもしかしたら、

だれかが私たちを作ったというのなら、

そのだれか自身も、自分が何者であるかを知りたくて、私たちを、この世界を作ったのかもしれない

だから、答えを探そうとしてはいけない

答えを聞こうとしても、答えは誰も知らないのだ

その答えは、自分の人生を通して自分が見せていくものなのだから

人生の数だけ答えがあり、そこには正解も不正解もない

外には無数のヒントがあるが、答えは私の、そして君の内側にだけある

それを描いていくのが自分自身の人生というものなのだ

さあ、時間をかけて、自由に自分の答えを出してみよう

時間は永遠という名の一瞬だ

今日の選択も、その答えなのだ



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冨永裕輔 Yusuke Tominaga
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