【日記】 「ベーグルのような文章」
朝、窓を開けると気持ちのいい風が吹いていた。
出掛けたくなり、自転車に乗って家から少し離れたお気に入りのベーグル屋さんに行く。
ケース越しに何種類か選び、お金を払う。
そして購入したベーグルを店員さんから受け取るのだが、
僕はこの瞬間が好きだ。
いつも、思っているより重い。
想像を超えるずしりとした手応えに、すまし顔でお店を後にしながら、内心はかなりニヤけていた。
きっと僕は、ベーグルの味や形もさることながら、密度の高さ(その結果、見た目より重く感じる)が好きなのだと思う。