あきのトロッコれっしゃ、まあるいいのち
秋の空気を感じる絵を描きたくて。
ちょっとひんやり、ちょっとしっとり、そんな空気
を感じる絵。
みんな、ほんとうは、ひとり。で、ほんとうは、みんな、ひとりじゃない。みんなで、ほんとうはいきている。どこかで、つながっている。それが、いのち。
そんな、絵が描きたくて。
がたん、ごとん、トロッコ列車は、まるいまるい命を乗せて、ゆっくり、時空を超えて、走っていく。
ひとりで、秋の遊園地に来た。
君も、僕も、あなたも、みんな、ひとりで遊んでいて、みんなで遊んでる。
そんな、絵を、描いた。