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感動した保育場面

児童発達支援でのリズム発表会での出来事です
思わず涙したので、この感動が伝わればと思い文書にします

その子どもは言葉もなく日によって情緒は乱れ、人を傷つけることもあります
でも、人が大好きで大人に甘えたくて関係を持とうとしますが、うまく歯車が合わず結果傷つけてしまいます
本当にこんな毎日の繰り返し、家族も保育士も毎日傷を作りながらどんな距離感で何をすればよいのか悩みながら日々を過ごしていました
一番悩んでいるのは本人と信じて

そんな状態でリズム発表会の練習が始まります
めちゃくちゃ荒れました
発表に向けての練習の意図を感じ荒れたのです
子どもはわかっているのです、自分のやるべきことを
でも、やれるか不安で大人気持ちもわかって不安
そんなに心のエネルギーがない子どもはすぐに折れて、癇癪になる

そこで、発表会でうまくやって欲しいとう下心をすべて捨てて、なにも言わないことに決めました
本当にその子が楽しいと感じ、やりたいと感じ、自ら体を動かしたいとなるよう環境配慮に力を注ぎました
すると少しづつ、自分のタイミングで一歩踏み出す場面が出てきました
そんな練習という名の、活動場面は発表会前日まで続きました

前日は最悪の結果、保育士の髪を引っ張る、ひっかく、かみつく
保護者には事前に、説明をして最悪でも本当の姿を見てもらおうと保育士が覚悟を決めて迎えた発表会当日「奇跡」が起きました

近くで保護者が見ているといういつもと違う状況で、いつもならば保護者に対して無関心だったりすぐに攻撃的になるのに今日が違って、まるで自分を見に来ていることを確認するかのように一度近づき自ら離れ、保育士のところへ
そして、笑顔で参加するではありませんか!
もちろん、その他の子どもと比べるとできた内容は1/5程度でも、初めて参加できた内容もあり保護者置いてけぼりで、担当保育士は涙を流していました

今回このエピソードで発表会って何?かってことを改めて学びました
発表会でしっかりやる子どもたちを見せたいのは私たち保育士だったのではないか?
しっかり形にできない場合は自分のやり方が悪と周りから思われるからではないか?
子どもの成長はグラデーションです、その時にできなくたって何も悪ことはない、むしろその内面を理解して集団や活動、対人などの配慮を精一杯した結果ならば、ありのままの姿が正しくそれをきちんと理解して受け止める方がそこからの成長につながる

やらせるのではく、うごかすのだ
やってみたいを育て、自ら踏み出す一歩こそが大切なのだ


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