見出し画像

涙の宿題、その後。


(いちいち考えちゃう自分のための記録)
*
最後に残した夏休みの宿題はあとひとつ。

800字×2枚以内の作文。
以内とはいえ・・・
ふつうにできるとは思えない。

一般的な400字原稿用紙なら、
4枚!ってことですよー。

まあ、まずはやってみることに。
「家族で頑張っていること」
っていうテーマを選んだ。

しかし、んー、
家族として世間に褒められるようなことを
頑張ることはほとんどないからなぁ。
わが家の暮らしは整体そのもので、
それで大変なことがあっても、
わたしたちはそれを楽しみながら、
暮らしの中で、
みんなで実践してるから、
そのことを書いてみようと提案。

書く内容は2人でスイスイ決まるも、
書き始めると、2行でダウン。
つまらなくなって、悲しくなって・・・
怒りだして収集がつかなくなる前に、
もういいよ、ってやめさせる。

3日で6行。

4日目。

『そとできれいなはなをみつけて、
 げんかんにかざります。
 はなにあうくさ・・・・・・・・』
で涙が。

「なんか・・・
 なんかたのしいのないの?」
 (楽しくできる方法ないの?)

んー、お花を摘むのは大好きでしょ、
自分で活けるのも好きだよね、
それを想像してみたら?

「それじゃだめだ…(ウルウル)」
と逃げて行った。

いいいい。
ここでムリしても意味がない。

この子にとっては、
この学校指定のテーマでは魅力が足りないんだ。
この子にとってこれに意味があるとしたら、
字の練習、ってとこだなぁ。
まいいや。
じゃあ、毎日の宿題も、
もうあんまりやってないし、
どうしようと思ってるのか、
やってもやらなくても、
もし自分で思うことがあるなら、
後でこっちが文句言われないように、って、
一応本人に相談していたところ・・・。

「わかったー!」
 と目を見開いて寄ってきた。

「くさを君、にすればいいんだ!」
???
どうやら、
「くさをかびんにいれます」の文章なら、
「くさを」しり君、「かびん」びんちゃん、
「にいれ」ーた君、「ます。」おさん。
って、一文を切っていって、
変な名前を考えるゲーム、ってことだ!

試しに、変な名前を言い合いっこしてみたら、
さっきまで、2文字で半泣きになってたのが、
笑いながら、3行スラスラと書き上げた。

へぇ!
どうせやるなら楽しくしたい、
っていうアイデアに驚いた。

内容は自分で考えてるんだし、
たくさん書くことが苦痛なんだったら、
ぜんぜんこれでいいじゃないか。
少なくともわが家ではオッケー。

今日はこれでおしまい。

やっと1枚の半分。
こんな感じで何日かやってみるか。
2枚ぜんぶ書けなくても、
いえ、1枚埋められなくても良しとする。

担任の先生は、
「できなくてもいいんです。
 頑張ることが素晴らしいんですー✨」
って口ぐせのように言う。

「頑張ることが素晴らしい」
っていう部分にさえ、若干違和感がある
わたしですが。

でも、今回は、先生のご希望通り、
十分頑張ったんだからいいでしょう。

作文が完成するかってことよりも、
この、よく分からない状況で、
自分で楽しくするアイデアを出した、
うちのかわいい1年生、ナイス!

宿題を無難にこなしてくれたら
親は楽だけど、
それだけじゃないよなぁ、

こんな発想こそ大切にしてほしいんだ。
そう、本当はそこなんだと思う。
いちいち考えちゃうのは私の問題。
だって夫はいたって冷静。
あれやこれやを差し引いても、
この子がこの小学校に行く理由が
今のところたくさんあるから、
あとは、やっぱ私だなぁ。

*
ちなみに。
できるだけ毎日やるように、と言われた、
「タイムを計りながらの計算カード」
ってのも、
機械的な作業に、
モチベーションが続くわけがなく、
父からはムリやらなくてもいい、というお達しが。

その代わり。
夫が調べまくり、質を計測しまくって厳選した、
子ども用のクイズみたいな問題集などを、
せっかく学童の勉強の時間があるので、
その時間にだけ、やらせてみています。

計算はまぁ、できるようになるといいかもね。
でもつまらないものはつまらない。
計算できる脳が育てばいいんでしょ。

ってことで、
この写真の問題集がよくできてて超おもしろい。
一緒に見る私たちも面白い。
子どもは、朝起きても、寝る前も、
もっとやる、もっともっと、って
自らやりまくっています。

これを楽しみながらやっていくだけで、
頭の中をスッキリさせられたり、
思考の癖から抜けられたり、
整体の現場でも、
必要なお客さま(大人)に
やっていただいたところ、
まず目に見えないところから、
かなり良い効果が出てしまって、
旦那もびっくりしています。

もちろんこればっかりやればいい、
ってわけじゃないですが。

あとは。
子どもが興味を持った虫について、
(虫に限らず)
それがどんなに小さな虫でも、
できる範囲で、
その場ですぐに、
いっしょに図鑑を開いたり、
名前を調べたりすること。
だけは、私が個人的に大事にしていることかなぁ。

子どもが4歳の頃、
小さな黒い虫がやってきて、
「レゴを買ってあげて!」
って言うので(夫がそういうの聞けるので)
慌てて買いに行って以来、
まんまとずぅーっとハマっている。

その意味を意識したことなかったけど、
これもたぶん、
立体、空間、デザイン、アイデア・・・
いろいろ密かに超役立っている気がする。

あとのことはもう、
人には見せられないほど、
甘やかしまくっている子育てです。

夏休みの宿題から、あと少しで解放されるけど、
また、何かがスタートするのですね。
望むところよ。
ウソです、お手柔らかに。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?