
問題解決力よりも問題発見力が重要な3つの理由
どうも、高尾トンビです!
今回も昨日の投稿に引き続き、しばらくの間「下書き」で眠っていたものです。
読んでみたらわかると思いますが、うまくまとめきれていないので長くなっています・・・。
今回はそのまま投稿してみますが、どこかのタイミングで短くまとめて書き直す予定です。
問題解決力が重要だと言われる
「問題解決力」が重要だという話はいろいろなところで聞いたことがあるのではないでしょうか?
確かに問題解決力は重要です。世の中にあふれる問題を解決できる能力はとても重要です。
しかし、僕は問題解決力よりも「問題発見力」の方が重要であると考えます。
問題発見力が最重要である3つの理由
問題解決力よりも問題解決力の方が重要である理由は、次の3つです。
1.問題解決には浅さ深さがある
2.深い問題は簡単には気づけない
3.問題発見力は特殊スキル
以下、それぞれの理由について解説していきます。
問題解決には浅さ深さがある
ひとえに問題解決といっても、浅いものと深いものがあります。
とりあえず、目の前の苦しみや負担を取り除くという「浅いレベル」の問題解決から、そもそも、この問題を引き起こしている根本的なものを取り除くという「深いレベル」の問題解決があります。
例えば、頭痛がしてキツイという場合に
「とりあえず頭痛薬を飲む」というのが浅いレベルの問題解決で
「頭痛の原因は肩こりから来ていて、肩こりの原因は長時間のデスクワークだから、プールに通うことにした」というのが深いレベルの問題解決です。
深い問題は簡単には気づけない
深い問題は簡単には気づけません。少なくとも「考えること」が必要です。
先程の「頭痛」の例で見てみるとわかりやすいです。
試しに、「頭痛」「解決法」をGoogleで検索してみてください。
頭痛薬が検索結果の上位に出てくると思います。
ググって頭痛薬を飲むと治ると出てきたから「頭痛薬を飲む」
これが一番浅い解決方法です。
ググらないにしても、頭が痛いからドラッグストアに行って頭痛薬を飲むという解決法を選択する人は少なくないと思います。
「病院に行く」といった解決法もすぐに浮かぶと思います。
それは、専門家の判断を使って「頭痛の原因を調べる」ことと「その解決をしてもらう」ということになるので、自分で考えて出した解決法ではありません。
そして、病院で診察を受けても結局、頭痛薬を処方されるということも多いでしょう。
なかなか深い問題には気づくことは難しいのです。
深堀りの具体例
どうやったら、深い問題に気づくことができるのかというと「問題を深堀りする」ことです。
例えば、頭痛の例で言うと「頭痛がする→頭痛を取り除く」ではなく
頭痛がする→「なぜ」頭痛がするのか?→どうやら首と肩の筋肉が固くなっている
→「なぜ」首と肩の筋肉が固くなっているのか?→どうやら長時間のデスクワークが原因のようだ
→じゃあどうすれば解決するのか?→デスクワークを短くすれば良い→でも、それは難しい
→じゃあ、他に方法はあるのか?→固まった筋肉をほぐせば良い→固まった筋肉をほぐす方法は?→マッサージに行く→それだとまたすぐに痛くなる
肩の筋肉をほぐせて、肩こりしづらい体質になるには?→水泳が良いらしい→水泳を続けることで筋肉がほぐせて血の巡りも良くなり、肩こりしづらくなる。
だいぶ長くなりましたが、細かく書くとこれくらい深堀りしないと、根本的な問題解決にはたどり着けません。
ちなみに、太文字が問題の深堀りの部分です。
よく「なぜ?」の問いかけを何度も繰り返すと問題が深堀りできると言われますが、まさにその通りです。
深いレベルの問題発見力は特殊スキル
僕はある意味「問題発見力」は特殊スキルのようものだと思っています。
単なる問題発見力ではなく、深いレベルの問題発見力のことです。
その理由は、「分析力」と「仮説思考力」の両方が高いレベルで必要となるからです。
原因結果を正しく分析する力が必要
問題というものは、原因結果の関係(因果関係)について正しく分析する力が必要です。
因果関係と相関関係について、ここでの詳細説明は避けますが、簡単にいうと「因果関係はその原因がその結果を引き起こしている」と言えるもので、「相関関係はある事柄と別の事柄の間に何らかの関係性があるように見えるもの」です。
例えば、「台風が来ると海が荒れる」は因果関係がありますが、「海が荒れると台風が来る」というのは因果関係はありません。台風が来なくても海が荒れる場合があるからです。
問題を発見する場合においても、起こったことと原因(らしきもの)との間に、「原因結果の関係(因果関係)」があるかどうか見極める必要があります。
単なる偶然の場合もあるからです。
そして、分析力が高くないと「何かしらの関係がありそうに見える(相関関係)ことでも、実は全くの偶然」ということを因果関係があると勘違いしてしまいます。
仮説を立てる思考力が必要
深いレベルで問題を掘り下げるには、「仮説」を立てる思考力が必要です。
「もしかしたら?」という仮説を立てることによって、原因となりそうなものをあぶり出していくのです。
正解かどうかわからないままで考え続ける力が必要です。
逆に、仮説が立てられれない人は掘り下げることができないので、浅いレベルでの問題解決に飛びついてしまうのです。
問題発見力は後から学んで身につけることができる
ここまでいろいろ書いてきましたが、問題発見力はセンスや生まれつきといったものではなく、後から学んで身につけることができるものです。
そのトレーニング方法にはいろいろなやり方がありますが、シンプルで実践しやすいものを一つ紹介します。
それは、「インタビュー(質問)」によるトレーニング法です。
「なぜ?」「どうして?」「例えば?」「そもそも」などの言葉で質問を繰り返して物ごとを掘り下げる訓練をするだけです。
僕がワークショップでよくやっているのは、自分の好きなものと嫌いなものをひたすら掘り下げるというものです。
「すきなのどっち」というカードゲームでよくやっています。
一人でもできますし、複数人でもできる簡単なものです。
簡単なものですが、反復継続していくと問題発見力がかなり上がっていくのでおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
もし、この記事が気に入ったら「スキ」をお願います。
よければ、「フォロー」もお願います。
あなたの「スキ」と「フォロー」が次の投稿のエネルギーとなります。
では、また!
いいなと思ったら応援しよう!
