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誰かの行動を参考にするなら「再現性」を気にした方が良いですよ

どうも、高尾トンビです!

成功者と言われる方の講演会や書籍って人気ですよね?
私もそういうのは嫌いではないです。

でも、最近はあまり興味がなくなりました。

というのも、なんかどれも「結局、真似できなさそう・・・」と感じるようになったからです。

再現性はあるのか?

行動科学の観点からいうと、「いつ・誰が・どこで」やっても同じ結果が得られる「再現性」というものが非常に重要になります。

もちろん、「大成功」というものは、なかなか誰でもできることではないのですが、少なくとも「成功のコツや法則」について語る以上、ある程度の再現性がなければ、普通の人が真似できません。

特殊な環境下や特別な才能が必要とされるとか、多くの人がその成功のための前提条件を満たすことができないのであれば、それは再現性があるとは言えません。

「こうした方が良い」とか「こうすべき!」みたいなアドバイスやロジックに従って行動しても、同じ結果が出るとは限りません。

失敗の再現性

逆に、本人が成功者じゃなくても「再現性のある」有益なアドバイスができる場合があります。

それは、「失敗の再現性を検証している」場合です。

「こういうことをすると絶対に失敗する」というケースを集めて分析して、その失敗をしないようにアドバイスする場合です。

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敢えてわかりやすい例をあげると、サッカー選手がゲンをかつぐために、「敵に勝つ」ということで、試合の前日に「ステーキととんかつ」を食べると、どうなるか?というと・・・消化不良で体調を崩します。最悪の場合、下痢や嘔吐で試合に出られなくなります。

「そんなの当たり前だろ!」と思うかもしれませんが、まだ実際に部活動や受験などの前日にそういうものを食べさせる親はいます・・・。自分が学生時代それでうまくいってたからとか訳のわからない理由で。

ステーキととんかつを一度に食べると消化不良になってしまう可能性が高いのは、医学的に見て明らかです。だからこの場合は、「失敗の再現性」の方が高いのです。

さらにいうと、このゲンかつぎの「成功の再現性は全く検証されていない」のにも関わらず、「失敗の再現性が検証されていること」を平気でやってしまっているのです。

極端な例に例えましたが、「成功者の成功の秘訣」もゲンかつぎに似たようなレベルのものも多いので要注意です。

そもそもストーリーは再現できないことがほとんど

そもそも成功者の本や講演会は「ストーリー性」を高めるために、脚色ないしドラマティックな切り取られ方をされているケースも少なくありません。本人の個性から湧き出るストーリーは再現(真似)できないことがほとんどです。

他の人が再現できないからこそ、その成功者がオンリーワンの人として際立つのです。

「私がやったことは誰でもできます。難しいことではありません。」と語る人の話は盛り上がりません。

失敗は隠されることが多い

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そもそも成功者も最初は単なる普通の人だったかもしれません。大事なことは、単なる普通の人がどこで成功をつかむ人へと変化したのか?という部分です。

でも多くの人は「サクセスストーリー」を聞きたいし、成功者も「サクセスストーリー」を話したい。そしてその多くが「美化された形で」伝えられます。

うまくいっていなかった人がどうやってうまくいくようになったのか?

失敗ばかりしていた人が失敗から学び、すこしずつ成功に近づいていくプロセスを分析すると、そこに再現性がある可能性があるのにもかかわらず、「失敗は隠される」ことが多いのです。

話を聞いただけではできるようにはならない

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自分自身が失敗を重ねてきたこと、そこから学びを得て成功に近づいたこと、中にはそれを赤裸々に語る素晴らしい成功者ももちろんいます。

しかし、それでもまだ注意が必要です。

成功者が語る「成功のための秘訣」を聞いただけで、自分もうまくいく「実力」がついたかのように勘違いする人が結構多いからです。

そもそも「実力」というのは、「知識と技術」で成り立っています。

「知識がある」というのは、「知っている」こと、「技術がある」というのは、知識を使って「実際にできる」ことです。

成功者の秘訣を聞いただけという状態は、「成功者の秘訣」について知識を得ている状態ですが、それを成功者と同じようには、できません。
その技術を習得していないからです。

一輪車に乗ったことがない人が、一輪車の乗り方のコツを教えてもらって、練習もせずに一発で乗れるかというと、ほとんどの人は無理だと思います。転んだりしながら、なんども練習しないと乗れるようにはなりません。

華々しい成功者の話を聞いても、実際に訓練して同じようなことができるようになるまでは、たくさんの失敗を繰り返して、技術をつけていく遠い道のりがあります。

じゃあ、成功者の話を聞いても無駄なのか?

成功者の話を無駄なのかというとそうではありません。ちゃんと分析して、参考になりそうな部分を取り入れて、同じような技術が身につくまで訓練し、失敗を乗り越えていけば成功は近づくはずです。

成功者も自分の自慢したいがためにわざわざ本を出している訳ではないと思います。ただ、成功者のほとんどが教えるプロではないので、どうしても伝え方が「自分目線」になっているのです。

成功者が伝えたいことの本質を掘り下げて「一般化できないか?」を考えながら読むと、参考にできるポイントはたくさんあるはずです。

重要なことは「再現性」です。その人はすごいが、自分が真似できそうなところがあるかどうか?

そこを冷静に捉える必要があります。

一番の成功の秘訣は、凡人でもできる再現性の高い普通のことをコツコツ、気が遠くなるくらい続けることなんでしょうね。

僕も、noteをコツコツ続けていこうと思います。既に長い間、noteを毎日更新し続けている方々がいるので。

では、また!


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高尾トンビ
発信力を鍛えていきたいと思っています。いただいたサポートは本などのインプットに活用したいです。