禅とジブリ 鈴木敏夫 この時代をどうやり過ごすか?禅をジブリで説く。 読後感想
#禅とジブリ #鈴木敏夫
禅とは。
全く、一ミリも、わたしの思考回路の中に存在していなかった禅。
なんとなく坐禅やってみようかな〜、
とは考えたことある程度の素人です。
恥ずかしながら日本史?も不勉強なため、
そもそも禅とは?お釈迦さまとは?
という水準です。
ジブリに関しても、
もちろん生きていく中で必ずといって良いほど通るべき作品たちは拝見してきましたが、
深く考えたことも、
作品がどうだった、
どういう感想をもった、
という記憶は遠ーーい存在でした。
幼少期にVHSが擦り切れるほどひたすらにみた、
#となりのトトロ 、
映画館でみた、
#千と千尋の神隠し
ははっきりと記憶していますが、
#魔女の宅急便 、#ハウルの動く城、#天空の城ラピュタ、
あたりは見たことあるな〜程度でした。
ジブリ作品、もちろん好きですし、
なんならにわかファンとして、
ジブリパークにもいち早く行きましたし、
千と千尋の神隠しの舞台も観に行きました!
(ミーハー)
前置きが長くなりましたが!!
そんな私でも!!
楽しめました!これは!!
禅、ということがよく分からなくても、
単に、いまを生きるうえでのヒントとなる考え方や、
鈴木敏夫プロデューサーと宮崎駿監督のとても不思議で、付かず離れず、な関係性を知ることができます。
日本人なら誰もが知っているであろう、
スタジオジブリ。
ファンも大勢います。
そんなスタジオジブリが、
宮崎駿監督が、
一体どんな思考過程で作品を創出してきていたのか、
あの作品の、あのシーンの、あのセリフ、あの仕草は、実はこういう意味だったのか、
こんな私でも一気に読むことができるほど中身が濃かった、、!!
鈴木敏夫プロデューサーがこんなにも禅に近い人だったとは、ということと、
禅、って案外身近に存在していて、
私自身の今までの人生にも少し関係してきた考えがあったのだな、と知りました。
そして、
やっぱり、
宮崎駿監督は天才なんだな、と。
そして、いま、を生きている人。
過去や未来のことは考えていないから、
赤子のように。
だからその時々全力でやっているし、
引退宣言も何度もしている。
(撤回もしている。)
この作品を通して、
宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーの生き様をすこーーし覗かせていただけたうえで、、
これはもう、、
新作、絶対にみたい!!
#君たちはどう生きるか
#読書好きな人と繋がりたい #読書記録 #本好きな人と繋がりたい#スタジオジブリ#ジブリ#宮崎駿
以下、引用
宮さんが作る映画は、人の弱さをちゃんと認めているんです。認めた上で、弱い子もやりようによっては元気になる、そういう映画だと。(鈴木敏夫)
人生は本来、ケ・セラ・セラ。
明日のことなどわからないはずなのに、みんなが過去に捉われ、未来のことを考えている。(鈴木敏夫)
ジブリで、『君の名は。』のみたいな作品を作れるか、と言われれば作れません。白隠さんのキャッチコピーということで「生きてみたら?」と付けてみましたが、白隠さんと一緒で「この世の中、捨てたもんじゃないよ」というのがジブリの基本的な姿勢なんで。だから、やっぱり言いたくなるのは「もっとさ、先のことを考えずに今のことをちゃんとやったら」ってこと。(鈴木敏夫)
目標に向かって努力するのはもちろん立派ですが、僕なんかは、自分でやりたいことなんて何もなかったし、それよりも目の前のことをコツコツやって拓けていく人生に付き合おうという考え方だったんです。合理的にやってもしょうがない。どうやって無駄なことをするかですよね。(鈴木敏夫)
モロが主人公の少年アシタカに「お前にサンを救えるか」と訊く場面がありますよね。ヒロインを救えるか、と。アシタカは「わからぬ」と答えるんです。このセリフに禅問答のような深いものを感じたんです。
ーその後に続けて、アシタカは「だが、共に生きることはできる」と言う。
ー「わからない」というのが本当の答えではないかと思いました。
ー「不識」、つまりわからないことこそが人生なんです(細川住職)
キキがまた空を飛べるようになったのは、風邪を引いて寝込む、あの場面があったからじゃないか、と思いました。自分にベクトルを向けていく坐禅のような時間だったんじゃないか、なんて。(細川住職)
『魔女の宅急便』を作るときに、宮さんと僕が考えたのは、「空を飛ぶ能力は特別か」ということ。それで、「特別でない」と決めたんです。(鈴木敏夫)
もうひとつ、宮さんはすごくうまい言い方をしていて、「作るということは、誰かからバトンをもらうんだ」と。これもいわば「真似る」ということですよね。それを、また誰かに渡す。(鈴木敏夫)
私は「薫習」という言葉が好きなんです。薫りで習えと。禅の世界では、誰も手取り足取り親切に教えてはくれません。かといってできないと怒られる。それでどうするかというと、先輩がどうやっているかを観察して真似るんです。(細川住職)
僕と宮さんに共通するのが、何でも忘れちゃうこと。努力してそうするわけではないけど、本当に忘れちゃうんですよ。あれだけ映画を作ってきた人が、新しい映画の制作に入るときの口癖があるんです。「作り方忘れちゃった」って。いつでも初心に戻れる。(鈴木敏夫)
やっぱり大切なことは言葉で説明したくない、というのがありますね。僕の印象に残っているのは、宮さんが監督した『ハウルの動く城』のラストシーン。
ーセリフはわずかしかありません。ソフィーが、ただ魔女を抱きしめるだけ。
ー言葉だと似て非なるものになってしまうこともある、というのは非常にわかります。(鈴木敏夫)
「自己をしっかり持ちながら誰かのために生きていく」、そうみんなが考えられれば、やさしい社会になるのでは、と。(鈴木敏夫)
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