アイネクライネナハトムジーク 読後感想 出会いにありがとう!
#アイネクライネナハトムジーク #伊坂幸太郎
「出会い」がテーマではあるけれども、人のつながり、時系列、全てが縦にも横にも巧妙につながっていて、読み進めるたびに何かの仕掛けに気づき、その時の気持ちよさは圧巻!!ぜひ味わってほしい!!!とにかく物語は巧妙につながっていて、もうついていくのに必死です!!
盛大な物語!クライマックス!!!、、みたいなものはないけれど、それなのに読後の気持ちよさはピカイチです!本当に。。この気持ちよさ、分かる人には分かる、そんな本です。
人生にはいろんな出会いが散りばめられていて、それが両者から違う角度で語られていて、話が進んでいく面白さ。
派手な出会いなんていらない。自分の、今の、この現実の人生を、丁寧に生きていこう、と思わせてくれました。
人生で読んでよかった本ランキングに入ります。
実写映画のキャスト陣も最高です!!
ぜひ映画も!笑
以下、引用。
『三十過ぎた大人の考え方を変えるのは、モアイ像を人力で動かすくらい難しい』って
「大丈夫」と彼女は答える。が、大丈夫?と問われれば、大半の人は、「大丈夫」とほとんど反射的に返事をするものだとは邦彦は気づいていない。
お母さんに言われます。自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ、って。あと、相手の間違いを正す時こそ言葉を選べ、って。
いいか、後になって、『あの時、あそこにいたのが彼女で本当によかった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ