他人も自分も非難しない
他責思考はよくない。他人はコントロールできないので、コントロールできる自分にフォーカスすべきである。こういった記述は、さまざまなビジネス書で見られる。スティーブン・コヴィー著の有名な「7つの習慣」での「影響の輪」として論じられている。
しかし、この考えをされに発展させ「他人をも自分をも非難しないのが教養のできた者のすることである」と論じた、ローマ時代の哲学者エピクテトスの言は興味深い。
エピクテトスによれば、「自分が不幸な時に、その原因となった他人を非難することは教養のない者のすることである。自分自身を非難することは教養の初心者の者のすることである。他人をも自分をも非難しないのが教養のできた者のすることである」。この真意には、いったん感情は脇におき、事実を事実として受け止めて、一喜一憂しないことにある。
そうした境地に至れば、日ごろのごたごたも乗り越えられるのかもしれない。
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