[幻聴ラヂヲ]EARTH[RED]
今日聞こえてきた怪電波は「〇ース」という
殺虫剤の名前のような星の話だった。
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「人間はすでにハッキングできる」と、かのツルリ先生がのたまった。ただの学者ではない。ワン Earth のトップブレーンだ。
大衆の操作は、かの総統もやったことだし、戦後は広告戦略抜きの選挙などあり得なくなっている。というか民主制度が誕生した古代ギリシアでも、すでに扇動は議論されていたような気がする。
ただ、これまでは一時的な誘導だったのだろう。「ハッキング」の意味するところは乗っ取りだから、次元が違う。
が、思えば、我が国の与党は国民の二割によるナゾの支持によって政権を維持し続けている。この二割は何があっても頑なに与党贔屓だ。知り合いにもいる。
彼は十年前まで、「この国の豊かさは○○党のおかげでしょう」と云い続けていた。さすがにここまで落ちぶれると、考えが変わったかと思ったが最近はこう云ってるという。「ララライナやザザのような悲惨なことになってないのは○○党のおかげ」だと。
ちなみに、彼は〇団連の社長とかではない。いかなる補助金や既得権の恩恵も受けていない。れっきとした底辺である。それなのにどうして○○党贔屓なのか?
思い当たることはないでもない。テレビ好きなのだ。ワイドショーに登場する弁の立つタレントが大好きで、彼ら彼女らの云うことが彼の基準なのである。もしかしたら、ナゾの二割というのはテレビ教徒なのかもしれない。
しかし、そうであれば、マスコミのバックが変われば、その二割は新しい勢力に移行するはずだ。簡単ではないだろうが、マスコミを手中に収めればその二割がもれなくついてくる~
話が逸れた。そんなのは、もはや古い議論だ。「人間ハッキング」の時代であれば「二割」などというケチな話ではないはずだ。全員を「ハッキングできる」というのは大風呂敷だとしても、話半分、約半数はすでに「ハッキング済み」かもしれない。
思えば、洗脳されてるっぽいのは「テレビ教徒」だけではない。政治に無関心な若者も一種の信者である。「クール教徒」とでも呼ぼうか。
あるいは、ネット情報の信者もいる。これはオレにも身に覚えのあることだ。一見、権力に警戒心の強い良識派のようだが、少なくとも近代以降、対立候補は常に用意された「敵役」である。ダークホースまで役者であることが多いという。マスコミが持ち上げる対立候補に安易に乗っかるなら、立派な補完勢力なわけだ。
いや、まてよ、それとて目新しい話ではない。
「人間ハッキング宣言」は、新しい時代の到来を告げるものだ。
一体、何がはじまったのか?
ピントを合わせて考えれば、バカのオレでも思い当たることはある。
これまでが大衆の「誘導」だったとすれば、そこに何かがプラスアルファされたはずだ。それは何か? ハイテクを使った「監視」や「管理」か。
「大衆の監視・管理のシステム」が出来ましたっ!
と云いたいのだ。
うーん、しかし、これではお話にならん。
計画通りに事は進んだが、最後の最後で、想定外のことが起こった! ということにしなければ、おもしろくない。
苦しいところだが、こうしておくか。
ツルリのライバルが、こう陰口をたたくのだ。
「ツルリのやつ、肝心なところを読み違えやがった。
世界で一番ハッキングが成功した国、ヤッポンがどうなってる?
亡国寸前ではないかっ!
このままじゃ ワンEarth 丸ごと絶滅危惧種、
レッドブックに入っちまうぞ!」
Earth・・・RED
見出し画像は、shimatuneさんの作品です。
ありがとうございました。