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"完璧主義を克服"完璧主義診断チェックリスト、完璧主義者のパターンと原因


完璧主義は、ハイレベル、高い期待、望ましい結果を達成する方法についての具体的な意識を特徴とする人格特性です。

完璧主義者は、信頼ができるタイプでもありますが、彼らは"期待が満たされない"と、過度に不安になったり批判的になることがあります。

よりオープンになり、適応性を高め、間違いに寛容になることで、この特性を前向きに活用できるようになるのです。

完璧主義とは?

完璧主義は、人格特性として説明をすることができますが、これには行動傾向も存在します。

完璧主義者は、"高い期待に応えるため"に一貫した方法やルーティンをおこなう傾向があるのです。

完璧主義者は、社会においてダブルスタンダードを保っており、賞賛される業績と同時に、過度な緊張、支配的な性質と行動パターンを持つため、心理学的に見て、"タイプAである"と批判される部分があります。

"タイプA"とは、
・タフで活動的
・せっかちで怒りっぽい、苛立ち気味
・競争心や攻撃性が強い

因みに"タイプB"は、
・内向的でのんびり
・目立たない性格
・競争心や攻撃性が弱い

完璧主義者のダブルスタンダードは、状況や特性の表現方法に応じて、有効にも有害にもなるということです。

完璧主義者チェックリスト

以下の項目が当てはまるほど、完璧主義者の傾向が強いといえるでしょう。

・高い基準と期待を持っている
・期待に対する強いプレッシャーがある
・明確な組織と構造が必要
・失敗に対する強い恐怖がある
・野心的で意欲的
・高レベルの自己疑念と不安を持つ
・小さな間違いに固執する
・失敗やミスを無能と見なす
・間違いによる拒絶に対する強い恐怖がある
・改善に過剰な時間、労力などを費やす
・過度の反芻や自己批判をする
・準備のし過ぎ、計画の練りすぎ
・正確なルール、期待、指示が必要
・否定的なフィードバックに過敏
・厳格な白黒思考をする
・成功に左右される自己評価、価値、自尊心

完璧主義者のパターン

完璧な完璧主義は少ないですが、これからご紹介する完璧主義者のパターンは、どのような人でも1つ以上は当てはまるはずです。

ボディイメージ

完璧主義は、過食症や拒食症などの摂食障害と密接に関連があり、体重の維持やカロリー制限などに夢中になります。

摂食障害を持つ人は、自分のボディイメージについて否定的な見方をする傾向があり、"目標体重"や"理想の身体"を達成するために極端で不健康な方法を選択することがあります。

学業成績

学業成績に焦点を当てた完璧主義者は、通知表がオール5に近い状況を達成しますが、それでもまだ成績を心配し、より完璧な状況を意識して悩む傾向があります。

彼らはミスを確認するために、レポートや課題を繰り返しチェックしたり、修正、編集をおこない、提出する前に他者に確認を依頼することさえあります。

他者を喜ばせる

完璧主義者は、他者のニーズ、好み、期待に対して過敏な傾向があり、他者を動揺させたり失望させることについて強い恐れを持っています。

他者のニーズや欲求に応えるために自分のセルフケアを無視するレベルまでいってしまうと、不健全な共依存の人間関係に発展する可能性があります。

子育て

完璧主義の傾向がある親の場合、無意識のうちに子供の業績に関する完璧主義を発生させる可能性があります。

彼らは、学校、スポーツ、その他の環境で優秀でいるように子供に強くプレッシャーをかけることがあります。

この傾向は善意ではありますが、あまりにも過剰になると、小さなミスも許せず、子供がすべての期待に応えられなければ愛す価値がないという考えに発展すると危険です。

ルーティン

完璧主義者は、決まった時間や方法で特定のルーティンに依存する傾向があり、そのルーティンが中断されると動揺や不安を引き起こす可能性があります。

例えば、他者が"正しくできると信じられない"ために、職場で余計な仕事を引き受けたり、就寝時間、運動スケジュール、食事の時間などを遵守する傾向があります。

完璧主義の原因

完璧主義は、遺伝要因と環境要因の組み合わせによって引き起こされると考えられており、特定の完璧主義的な特徴を学ぶことも可能です。

威圧的な両親

完璧主義について、強い関連性を持っているのは"子育てスタイル"です。

主な子育てスタイル
・服従的な子育てスタイル
・権威ある子育てスタイル
・寛容な子育てスタイル
・関与しない子育てスタイル

子育てスタイルには上記の4種類があり、このうち"服従的な子育てスタイル"と"権威ある子育てスタイル"で、批判的で厳しく、要求レベルの高い親や保護者を持つ子供たちは、完璧主義的の特性や傾向を発達させる可能性が高くなります。

子供たちを完璧主義に結びつけるのは、保護者の虐待や怠慢、善意による高レベルな期待の結果である可能性があります。

ブリーフシステム

子供は、トラウマ記憶によって、自分自身についての否定的な信念となるブリーフシステムを発展させることがあります。

例えば、虐待されたトラウマ記憶による影響が直接的に両親に向かずに、「自分が悪い」「自分は愛されない」という否定的なブリーフシステムを育くんでしまうことは一般的に理解されているところでしょう。

完璧主義を持つ人々は、感情についての剥奪、放棄、不信、欠陥、社会的孤立に関連するブリーフシステムを報告する傾向があります。

高レベルの神経症

神経症は、否定的な感情状態に対する高い感受性を意味し、様々な精神疾患(不安など)の可能性を高め、不健康な完璧主義を表現する人格特性となります。

高レベルの良心

良心は、思慮深く、徹底的で、慎重であるという特徴があり、肯定的な完璧主義を表現する要素となります。

完璧主義についての予備知識がついたところで、次回は"完璧主義を克服するためのヒント"をご紹介いたします。

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鈴木一弘
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