
人間関係を破壊する、心理的"ヨハネの四騎士"
人間関係の研究によると、恋人や親友、親愛なるパートナーとの別れを破壊する「心理的ヨハネの黙示録の四騎士」は、
・批判
・防御
・軽蔑
・石壁
であることが分かっています。
研究では、人間関係のトラブルが多いカップルには、上記「4つの共通点」があることが分かっており、最終的には、会話の始まり3分間で90%の離婚を予測することができるようになったそうです。

第一の騎士「批判」
「批判」の騎士に襲われた2人のコミュニケーションは、自分たちがどのように感じ、お互いに何が必要かを表現するよりも、相手の弱点を指摘することで、インテリぶってしまいます。
つまり、相手の批判について語り出すのです。
例えば、「あなたは私にとても冷たい、自分のことしか考えてない」というようにです。
頭の良い人はブラックジョークが得意という研究もありますが、それは、ひねりの効いたジョークという意味であって、見たまま、思ったままのことを言ってしまうのは子供のすることです。

実は、「私はこうすればもっとお互いが良くなると思う」と言う会話にはインテリジェンスが必要ですが、「あなたはいつも○○」という批判的な会話は、インテリジェンスがなくてもできる簡単なことなのです。
相手についてどのように感じているか?
どのようにすればより良くなるのか?
これらを客観的に考える努力と、それを分かりやすく伝える勇気が必要です。
攻略法:根本的なニーズ
批判やクレームがあるところには、必ず満たされていないニーズがあります。
私たちは、何かを見逃しているから文句を言うので、相手を批判する前に、自分のニーズが何であるか、そしてなぜこの状況が自身を悩ませるのかを特定しましょう。
第二の騎士「防御」
第一の騎士「批判」は、しばしば第二の騎士「防御」を呼びます。
人は他者からの攻撃性を感じると、本能的に自己防衛をおこなうからです。
「批判」の騎士に襲われた後、「防御」の騎士に捕まれば、その2人のコミュニケーションは壊滅的な状況となり、何も解決することはないでしょう。
否定的な感情を持っている時は、相手と建設的な対話などできません。
自分なりのリラックス法を確立することと、コミュニケーションの最中でもリラックスする時間を作る方法を学ぶべきです。

攻略法:積極的なコミュニケーション
「防御」の騎士に対しての攻略法は、積極的なコミュニケーションですが、ほとんどの場合、防御の騎士に捕まっている人は「自分は悪くない」と感じています。
しかし、そこは勇気を持って「防御」の騎士の硬い鎧を打ち砕く意識決定を下さなければなりません。
あなたは、捕まって身動きが取れないながらも、相手の気持ちを分析して、「何が必要なのか?」を尋ねるべきなのです。
相手のニーズがわかれば、早い段階で解決策を見いだすことができるかもしれません。
第三の騎士「軽蔑」
「軽蔑」の騎士があなたに乗り移ると、相手より、さも物事を知っているかのように振る舞い、優越感に浸った上から目線のコミュニケーションを取ります。
例えばそれは、「私はあなたよりも優れている」というような内容です。
研究では、「軽蔑」の騎士が離婚と別居の最大の敵であり、予測因子であると結論付けています。

攻略法:優しさ
「軽蔑」の騎士に対抗するには、「優しさの剣」が必要です。
優しさと賞賛を持って相手とコミュニケーションを取ることによって、状況は大きく変わるでしょう。
また、「お陰様で」という考え方は、相手の素晴らしさを感じるのに役立つのです。
第四の騎士:石壁
「石壁」の騎士は、あなたと相手の間に立ち塞がり、巨大な石壁を築き、コミュニケーションを続けられないように遮断します。
人は時々、コミュニケーションを取るよりも、それを避ける方が良いと信じ込んでしまうものです。しかし、コミュニケーションを遮断する行為は、お互いのストレスにつながります。
一方はそのストレスに強い怒りを感じ、遮断された相手は、愛を感じない代わりに拒絶を感じてしまうでしょう。

関係性がない遮断された状況では、改善策を提示することもできません。提示ができなければ、そのうち対立すらもなくなります。
それはつまり関係の終了、別れを意味します。これが第四の騎士「石壁」の怖いところです。
人間関係のある2人は通常、感情で溢れているものですが、「石壁」の騎士に遮断された2人は、相手を余計に怒らせるのを避けたり、相手に何を言っても無駄だと錯覚をしてしまうのです。
攻略法:リラックス、脱力
「石壁」の騎士の巨大な壁に対しての攻略法は、リラックスや脱力です。
落ち着いて心理的な自己鎮静をすることによって穏やかな状態になれば、共感と優しさが強固な石壁を溶かし、相手の声を聞くことができるようになるのです。
四騎士を退ける事前準備
人は怒りの感情に支配されている時、自分の考えを整理することが困難となります。
ですから、これからお伝えする「四騎士を退ける10の方法」を実行する前は、落ち着いて冷静になるために「数分の間」を作ることが重要です。
この「数分の間」は、オーケストラ曲で言えば間奏です。複雑に絡み合い入り組んだ人生という時間にとっては、ほんの「数分の間」ですが、その効果は絶大となるでしょう。
四騎士を退ける10の方法
1.反応
耳を傾け思考をし、質問をして興味を示す。
2.気配り
簡単な要望に応え、十分な注意を払う。
3.親切さ
内容のある賞賛、感謝、肯定を提供する。
4.優しさ
簡単な行動や、優しい言葉で表現する。
5.トラブルに対して
「あなたは○○」でなく、「私は○○と感じる」を使用し、大声、悪意のある呼び捨て、秘密を武器化したり、相手を傷つけない。
6.余裕を持つ
惹かれ合った時に戻ることも必要です。
7.セックスについて話す
斬新な議論、探求、試み、という意味です。
8.相手を尊重する
コロコロと相手を変えたり、価値観に合わない行動を強要しない。
9.向上心を持つ
起きてからでなく、起こる前に成長をする。
10.同じ時間を過ごす
これには、デートや、お互いの友人、家族と過ごす時間などが含まれます。
おわりに
ここまでにお伝えをした「心理的ヨハネの黙示録の四騎士」の特徴と攻略法を参照して、あなたの人間関係に彼らからの影響を与えないようにしましょう。
あなたがコミュニケーションをする相手は、どのような人であれ、素晴らしい時間を共にする価値のある人たちです。
もちろん、そこには人間同士の戦いや争いなどは必要ありません。
どうすれば良いのかわからない場合は、落ち着いて、専門家の意見などを参考にしてみるのも良いと思います。
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