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安心感が必要な理由

前回お伝えしたような安心感の欲しがり方をする人は、多くの場合、安心感と事実を確認したいという2つの強い欲求を持っています。

前回の記事↓

これらの欲求は、不安型の愛着スタイル、裏切られた経験、自信の喪失、パートナーや友人(他者)への不満、トラウマなどに関連している可能性があるようです。

不安型の愛着スタイルとは、自分は愛される価値のある存在かと疑問を持ち、他者から見捨てられるかもしれないという不安をもとに情報の認知や判断、行動をする状態をいいます。

これらの要因は、人間関係への恐怖や不満感を生み出すため、永続的な安心感が必要となるのです。

安心感を必要とする要因

・不安型の愛着スタイル

不安型の愛着スタイルの人は、「人間関係が終わってしまう」という激しい恐怖を感じているため、パートナーや友人に執着をして、安心感を求めるような行動を起こすでしょう。

・浮気をされたことがある

浮気をされた経験のある人は、過去の浮気を思い出させる状況に遭遇すると、トラウマ反応を示すことがあります。パートナーが友達と出かける、長電話をするなど様々なトリガーがありますが、それらによって強く安心感が必要と感じる場合、浮気によるトラウマ反応の可能性があります。

・自分に自信がない

自信がない人は、たとえ自分についての良いウワサや言葉を耳にしたとしても、他者を疑うことがあります。その上、自分自身に対する否定的、批判的な考えを和らげるために、他者からの安心感を必要とするでしょう。

・望んだ人と一緒に居るか

安心感に強い欲求がある人は、現在の恋人、パートナー、友人、コミュニティが、自分とぴったり合っているでしょうか?人間関係や環境が自分の望んでいるものでない場合、安心感を得るために他者に助けを求めることがあります。

・トラウマの影響

性的虐待、家庭内暴力などのトラウマは、安心感を必要とする大きな理由となります。他者からすれば何気ない言動や行動でも、危険や恐怖を感じることもあるでしょう。トラウマによる恐怖から解放される一つの方法として、安心感を求めるかもしれません。

・人間関係自体への信頼感

職場やプライベートでの人間関係で悪い結果が続いたり、大きな問題があった場合、「また同じパターンを繰り返すのではないか?」と考えてしまうのは当たり前のことです。他者というよりも、人間関係自体が信頼できないというのも、安心感を求める傾向の根本原因である可能性があります。

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鈴木一弘
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